骨粗しょう症、めまい、尿漏れ… 更年期の病気と対処法

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骨粗しょう症、めまい、尿漏れ… 更年期の病気と対処法

公開日時

 更年期の病気と対処法 :動悸、息切れ、めまい

 

動悸、息切れ、めまいも更年期特有の症状(不定愁訴)のひとつです。エストロゲン減少による自律神経の乱れは、心臓の動きを管理している交感神経と副交感神経にも影響し、突然の動悸、息切れ、めまいを起こすと考えられています。
 
 

動悸、息切れ、めまいの対処法

基本的には更年期障害に対する治療法であるHRTを行うことで、これらの症状も軽減していきます。
 

 

 更年期の病気と対処法 :骨粗しょう症

 

骨粗しょう症は骨密度が低下してスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。とくに閉経後の女性に多くみられますが、これにはエストロゲンの働きが大きく影響しています。
 
エストロゲンには骨をつくる働きがあります。骨は常に破骨細胞による骨吸収(古い骨を壊す)と、骨芽細胞による骨形成(新しい骨をつくる)をくり返しています。エストロゲンは主に骨の形成を助ける働きがありますが、エストロゲンの分泌量が減少すると、骨吸収が進み、骨がスカスカになっていまいます。
 
これが骨粗しょう症です。
 
 

骨粗しょう症への対処法

バランスの良い食事と適度な運動をすることが大切です。骨をつくるにはカルシウムが必要ですので、日ごろからカルシウムを多く含む食品を摂るように心がけましょう。
 
さらにカルシウムから骨をつくる過程では、ビタミンD、ビタミンKが必要ですので、これらも意識して摂るようにします。
 
また、骨は適度な刺激を与えることで、強く丈夫な骨になります。従って、適度な運動も骨を強くすることに役立ちます。激しい運動は難しいかもしれませんが、ウォーキングなどの適度な運動を毎日続けることが効果的です。
 
しかし、どんなにカルシウムなどの栄養素や運動に気を付けていても、エストロゲンがなくなると骨吸収がすすみ、骨形成がおいつかない状態になります。更年期以降は、骨量のチェックも定期的に行うことが大切です。

 
 

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