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 住宅費と教育費 ：子どもの教育費は、見返りのない投資？

 

これまで「進学資金講座」の講師として高校の保護者会へ200回以上お邪魔してきました。その数の中で数十回という頻度で、応対いただく先生方から「受験で合格したが、入学金が納められずに進学を断念した」という悲しい話を聞きます。生徒に罪はありません。親は、「何とかなる」と安易に考えていたために、取り返しの付かない事態になってしまったに違いありません。

 

子どもの教育費は、見返りのない投資とも言えます。投資という観点では、無茶な投資は“やけど”の元になりますので、親の現在～将来のライフスタイルと子の未来を勘案しながら、親子間での十分話し合いが重要だと思います。

 

1978年にベストセラーになった「不確実性の時代」（ガルブレイス著）という本がありました。あれから37年が過ぎ去っていますが、世の中の変化のスピードは速まるばかりで不確実性はさらに増しているようです。
これからの時代は、公助・共助・自助のうち、公助は最低限の機能しか期待できないでしょう。共助は力を合わせて取り組む姿勢は尊いものの、人頼みでは不確実な世の中では乗り切れません。

 

まずは、自助という自分の生活を見つめて、「たかがお金」、「されどお金」を上手に使いこなせるか否かが、後悔しない人生を送る秘訣だと思います。

 

 

 

 

＜執筆者プロフィール＞
石村衛（いしむら・まもる）
FP事務所：ライフパートナーオフィス代表ファイナンシャルプランニング1級技能士（CFP）
東洋大学卒業。メーカー勤務の後、FP事務所：ライフパートナーオフィスを横浜市戸塚区に開設。地域に根ざしたFP活動を志向し、住宅ローン、不動産・証 券投資、保険、貯蓄・など一般家庭のお金にまつわる様々なアドバイスを行っている。 お金に係わる出前授業を小・中・高校で実施。また、高等学校の保護者会などで進学費用や奨学金・教育ローンの講演多数。
東京都金融広報委員会　金融広報アドバイザーとして活動中。

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