がんに対する意識を大きく変えた2015年。若い世代の反応は?【前編】

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がんに対する意識を大きく変えた2015年。若い世代の反応は?【前編】

公開日時

北斗さんの乳がん報道が与えた影響

では、このような報道を受けて、私たちの意識はどう変わったのでしょうか? ここでは、一連のがん報道の中で、現在も大きな関心を集めている、北斗晶さんの乳がん公表に関して、オールアバウトが20〜50代の女性を対象に行った調査結果を見ていきましょう。

「今年、9/23北斗晶さんの乳がん発表を見て、取った行動は?」という質問に対する結果は、次のようなものでした。

◆すぐに乳がん検診の予約をした 7.9%
◆すぐに乳がん検診を受けようと思った(予約はまだ) 21.0%
◆特に何もしなかった 68.1%
◆その他 3.0%

この結果を見ると、「乳がん検診をすぐ予約した」あるいは「検診を受けようと思った」と回答した女性は、合わせて28.9%に上ります。年代別の回答の特徴としては、30代では「すぐ予約した(8.8%)」と「受けようと思った(25.2%)」を合わせると34.0%に上り、最も高い数値となりました。そして、次に多かったのは20代で、「すぐ予約した(9.9%)」と「受けようと思った(21.9%)」を合わせると、31.8%となっています。20〜30代の若い世代の女性たちのほうが、危機意識をより刺激されたと言えるでしょう。

では、なぜ若い世代の反応が大きかったのでしょうか?後編では、もう1つの調査を参考にしながらその理由に迫っていきます。

<執筆>
井上 愛子(保健師)

<参考>
●株式会社オールアバウト「国民の決断2015アワード」
http://allabout.co.jp/award/2015_kokumin/health/#health1

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