カゼじゃない、ノドの「イガイガ」はストレスかも

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カゼじゃない、ノドの「イガイガ」はストレスかも

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どうしてストレスが影響する?

 
では、なぜストレスによって喉の症状が現れるのでしょうか?

 

そこには自律神経が関係しているようです。
自律神経とは、身体のさまざまな器官の活動を調整するために絶えず働いている神経で、活動時や昼間に活発に働く交感神経と、リラックス時や睡眠時に主に働く副交感神経があります。通常はこの2つの神経がバランスよく働きますが、緊張時や不安時など、強いストレスを受けると、このバランスが乱れてさまざまな不調をきたします。
 
喉もその影響を受ける器官のひとつです。交感神経にはいろいろな作用がありますが、そのひとつに喉を収縮させたり、唾液を減少させるという働きがあります。そのため、強いストレスによって自律神経が影響を受けると、喉の筋肉が収縮して硬くなり、違和感や不快感をもたらします。
 
 

特徴的な症状は?治療法はあるの?

症状

唾を飲み込むときなど、嚥下運動を行った時に感じることが多く、反対に水分などの液体を飲んだときには感じません。
更年期障害や甲状腺疾患との関連で30~50代の女性に多く、神経質な人やがんの恐怖などを持っているような人に出やすいと言われています。
 

治療法

まずは、さまざまな検査を行い、身体に異常がないことを確認します。がんへの恐怖などが原因となっている人もいるため、身体に問題がないことが分かるだけで、症状が改善することもあります。その後は経過観察をしますが、喉に意識を集中させ過ぎないことが大切です。また、カウンセリングを行うこともあります。
 

有効な漢方薬:半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)

半夏厚朴湯は、抑うつ状態で、咽喉、食道部に異物感(違和感)がある場合、また、パニック障害、更年期障害、睡眠障害などに有効です。
 
 
風邪の症状が改善したにもかかわらず、喉のイガイガが治らないという方は、一度耳鼻科で相談してみましょう。原因がはっきりすることで安心し、症状が改善するかもしれません。
 
 

参考:
「咽喉頭異常感症」econet.jp http://eonet.jp/health/doctor/column20_2.html
「のどのつまり・違和感」ココカラ http://www.jiritunavi.com/shiru/nodonotsumari.html
「自律神経の乱れ」タケダ健康サイト http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=jiritsumidare
広島ドクターズ http://www.h-drs.com/?cn=101307

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