その症状、「うつ」じゃなくて「 若年性認知症 」かも? 早期発見の重要性とは

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働き盛りの40~50代に多い、「若年性認知症」

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若年性認知症、「物忘れ」「性格の変化」がキーワード

 
認知症のポピュラーな症状として「物忘れ」があげられますが、
「おなじことを何度も繰り返し聞く」
「いつも通っていた道で迷子になる」
「自宅の住所や電話番号が思い出せない」
といったケースがあてはまる場合は要注意かもしれません。

 

また、「性格の変化」も認知症の重要なサインといわれています。
代表的なものに「抑うつ状態」があり、この症状は「うつ病」と間違われやすいため注意が必要とのことです。
 
ほかにも認知症の種類によって、
「自己中心的になる」
「感情の変化が激しくなる」
「ボーッすることが多くなる」
「行動がずさんになる」
など、人格にさまざまな変化が起こるケースがみられるようです。

 

若年性認知症は何科を受診すればいいの?

 
上記のように、若年性認知症の初期段階の症状は「うつ病」に似ている場合もあるため、誤診のリスクを避ける意味でも認知症の専門医に相談することが大切です。
 
物忘れや性格の変化といった症状や、脳血管障害や頭部のケガなどから若年性認知症が疑われる場合は、
精神科や神経科、脳神経外科などで専門医のいる病院を探す必要があります。
 
また、認知症は脳とかかわりの深い病気のため、受診の際は「脳の異常を調べるための機器」が設置された医療機関が望ましいとのことです。

 

最近では、「神経内科」や「もの忘れ外来」も受診対象に挙げられています。
病院に行こうかどうしようか1人で悩んでいる人には、電話での相談を受け付けているところがありますので、参考にしてみてください。
 

参考:
<若年性認知症コールセンター>
電話:0800-100-2707(月〜土10:00〜15:00/年末年始・祝日除く)

 

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