40代での発症も。うつ病と間違えやすい「若年性アルツハイマー」

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40代での発症も。うつ病と間違えやすい「若年性アルツハイマー」

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うつ病と間違えやすい? 若年性アルツハイマー病 の症状

 
初期には頭痛やめまい、不眠などがみられます。不安感や自発性の低下、抑うつ状態にもなります。
 
仕事でのストレスやうつ病と間違えやすいですが、発症すると自己中心的になり、頑固になり、他人への配慮がなくなります。
 
放っておくと、どんどん進行していくので早期発見、早期対策が重要です。
 
顕著な症状は、日常生活に支障がでるほどの記憶力の低下です。
今日が何日かわからない、季節がわからない、同じことを何度でも訊くなどが目立ちます。
 
また、好きだった趣味やゲームのやり方がわからず、てこずります。どこに置いたかわからず、いつも何かを探している状態です。
 
さらに、計画を立てて行動すること、数字を処理することができなくなります。
お料理ができなくなる、集中力がなくなり、今までできてきたことに時間がかかるようになると、請求書の支払いや家計簿の計算をすることが難しくなります。
 
目で見たものや空間的な関係を理解できなくなる場合もあり、距離感がわからずぶつかったりすることも。
スムーズに会話ができなくなるので、人と関わることをやめてしまいます。

 
 

「もしかして…」と思ったら。セルフチェックをしてみましょう

 
□親族間に若年性アルツハイマー病にかかった人がいる
□頭痛、めまいなどの回数が増えた
□他人への配慮がなくなり、周囲の人から自己中心的になったと言われることが増えた
□人の名前が思い出せないことが増えた
□脈絡のない文章を書いてしまうことがある
□通いなれた道のはずなのに迷ってしまうことがある
□住所や日付を書き間違えることが増えた
□重要だと思っていたはずの約束さえ忘れる回数が増えた
□仕事の能率が下がったり、台所での作業も要領が悪くなった
□最近、ムキになったり怒りっぽくなった気がする
□閉経を迎えている(女性)
 
これらはあくまで簡単なチェックです。
 
認知症は早めに発見・対処すれば、症状の進行を遅らせることができると言われていますので、気になる方は、もの忘れ外来や神経内科外来などを受診してください。

 
 

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