少量で効果大!? 管理栄養士が解説 「スーパーフード」

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少量で効果大!? 管理栄養士が解説 「スーパーフード」

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管理栄養士おすすめ!この3つと美味しい食べ方

 
1.スーパーフードの代表格「チアシード」
 
スーパーフードの代表格「チアシード」
 
 
◆日本人に不足しがちな栄養素が豊富!
 
チアシードは南米原産のチアと呼ばれる植物の種です。
 
スーパーフードの代表格ですが、なんといってもその魅力は含まれる栄養成分の多さ。食物繊維や鉄分、α―リノレン酸、アミノ酸、カルシウムなど沢山の種類の栄養素が含まれています。また、これらの栄養素が日本人に不足しがちであることも、注目すべきポイントの1つです。
 
特に食物繊維が豊富なことで、便秘解消や肥満防止が期待できます。満足感があるので、ダイエットをしている方にもおすすめ。

また、α―リノレン酸は日本人に不足しているオメガ3脂肪酸の1つです。コレステロールを低下させる他、高血圧や心臓病の予防などの効果が期待できます。
 
更に多くの女性に不足している鉄分やカルシウムが豊富な点もうれしいポイントです。
 
 

◆必ず下処理をしてから使用を!
 
チアシードは10倍の量の水に約半日漬け、ドロドロの状態にしてから使います。これは、チアシードに含まれている発芽毒を無毒化する為。そのまま食べてしまうとチアシードがお腹の中で水分を吸って膨らみ、腹痛を起こしてしまうこともあります。
 
また、栄養素の過剰にならないよう摂取量は1日大さじ1杯までにしましょう。

 
 
◆ドリンクやドレッシングに混ぜ込んで!
 
チアシードのおすすめの使い方は、飲み物やドレッシングと混ぜて使う方法です。この方法であれば、独自のプチプチとした食感が楽します。
 
またチアシード入りのドリンクを食前に飲めば、満腹感が得られて食べ過ぎを防ぐことができます。

 
 

2.アントシアニンがたっぷり!「マキベリー」
 

◆アントシアニンがブルーベリーの約10倍
 
マキベリーはブルーベリーに似た果実で、主にパウダーとして流通しています。
 
その魅力は、抗酸化作用が期待できるポリフェノールの一種、アントシアニンが豊富に含まれていること。その含有量はブルーベリーの約10倍ともいわれています。
 
ストレスや紫外線を浴びることなどで発生する活性酸素は、過剰になるとがんなどの元にもなると言われています。抗酸化物質は、こうした活性酸素を除去する働きが期待できます。
 
ですから抗酸化物質を豊富に含むマキベリーは、ストレスが多い方や夏の間に紫外線を浴びてしまった方におすすめの食品です。

 

 
◆おすすめはヨーグルトと合わせて!
 
マキベリーはパウダー状になっていることが多いので、色々なものに混ぜ込むことができます。
 
甘酸っぱい味わいの為、ヨーグルトに混ぜ込んで食べるのがおすすめ。ブルーベリーヨーグルトのような味わいが楽しめます。ドリンクや、手作りをされる方はパンやお菓子に混ぜ込んで使うこともできます。

 
 

3.これからの時期の風邪予防に!「マヌカハニー」
 
風邪予防に!「マヌカハニー」
 
 
◆強力な抗菌作用が特徴!
 
マヌカハニーとは、ニュージーランドで育つマヌカの花から作られたはちみつのことです。先住民の間では、薬として使われていたほど強い抗菌作用が特徴です。
 
また、メチルグリオキサールという抗菌成分をはちみつで唯一含んでいます。その為風邪やインフルエンザ、虫歯などの予防が期待でき、寒くなるこれからの時期に是非おすすめしたい食品です。
 
 

◆ホットドリンクで飲むのがおススメ!
 
マヌカハニーに特別な食べ方はなく、通常のはちみつと同じように食べることができます。
 
おすすめは、レモン汁とともにお湯で割って作るホットはちみつドリンク。マヌカハニーの抗菌力に加え、レモンのビタミンCや温かい飲み物で体が温まることにより、更に風邪予防の効果が期待できます。

 
  

スーパーフードは、適量を守って取り入れて

 
スーパーフードは栄養価が高いからこそ食べ過ぎは禁物です。栄養素の過剰摂取になることもある他、カロリーの摂りすぎで太ってしまうこともあります。
 
パッケージなどに書かれている適量を守るようにしましょう。また、チアシードなど下処理が必要なものは必ず処理をしてから食べることも大切です。

 
 

スーパーフードは手軽に取り入れることができ、少量で効果が期待できる嬉しい食品です。ぜひお気に入りのフードを見つけてみて下さいね。

 
 

<筆者プロフィール>
永吉峰子(ながよし・みねこ)
管理栄養士。大手小売企業にて店長、商品開発を経験後、現在は「健康」「食」に関する執筆を中心に活動中
 

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