ネットで手に入れたアノ薬…4割が危険なニセモノ(偽造医薬品)だった!

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ネットで手に入れたアノ薬…4割が危険なニセモノ(偽造医薬品)だった!

公開日時

 

「偽造薬品の危険性」重大な健康被害も

 
EDは、勃起力の低下による性の機能障害のひとつで、昔は「インポテンス」などと呼んでいました。
 
ED(勃起不全)は、「勃起の発現あるいは維持できないために満足な性交ができない状態(国際性機能学会定義)」という医学的な定義があります。陰茎の海綿体の血管を十分に開いて血流を助けることで、充分な勃起を促すというのが、治療薬のしくみです。
 
偽造品には、認められた用量以上の成分が含まれています。そのため、血管を広げる作用が必要以上に発揮されてしまい、急激に血圧が下がり、意識障害をおこす可能性があります。
 
また、通常では含まれないはずの成分が混入されていれば、その成分によって予測できない症状が起こるかもしれません。日本でも、偽造のED治療薬を飲んだことによる死亡例も出ています。
 
問題が起こる確率が低いものと思っていても、実際に偽造品だったときのリスクは重大なものです。性の満足どころか生命がキケンにさらされてしまうのです。
 
 

ナゼ危険なものが手に入ってしまうのか?

 
レジットスクリプト社(※)の岡沢宏美氏によると、現在、医薬品を販売する日本語のサイトは、約2,000~3,500にものぼります。そして、そのうち99%以上が薬機法(旧:薬事法)に違反して広告しているなど、ほとんどが不正に販売を行っているサイトだということです。
 
さらに1年間に1,900件以上のサイトを閉鎖してもなお、不正サイトは減っていかないのが現状だということです。
 

また偽造医薬品を研究している木村和子教授(金沢大学)は、「偽造医薬品は、最近始まった問題ではないが、ED治療薬が世の中に登場して以降、勢いがついた」と発表していました。
 
EDは性に関する悩みですから、ED治療薬を求めている人にとって、相談や受診をすることはハードルが高いのかもしれません。そのため、インターネットによる偽造品販売業者は、このような悩みの特性を利用して、EDに悩む人たちをターゲットにしているともいえるかもしれません。
 
※不正医薬品販売サイトの監視や調査を行っている「公共の安全」を目指す企業。
 
 

「インターネットで薬を購入するリスク」VS「受診することのメリット」

 
偽造医薬品の内容を知る限り、インターネットでのED治療薬の使用は大きなリスクです。受診をして安全かつ効果的に治療するメリットの方がずっと大きいといえるでしょう。
 
EDの原因のひとつに、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)があります。加齢にともなって生活習慣病が増えることで、EDに悩む男性も増えてきます。
 
またEDに悩む男性のパートナーにとっても大きな問題です。
 
恥ずかしいこと、単なる個人的な性の悩みなどと片付けてしまうことに対して危機意識をもって、適切に治療を受けることが重要でしょう。

 
 
<執筆者プロフィール>
座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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