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大人の寝相
寝返りを打つのは、血液が1か所に溜まってしまわないようにするためですので、身体にとって重要なことです。大人は通常一晩で、20~30回の寝返りをしています。
寝たきりの病人にも時間を決めて体位の交換が行われていますが、言ってみれば意識的に寝返りをさせて床ずれなどを防いでいます。
しかし寝返りと寝相が悪いということは、意味が違ってきます。
子どもと違って、大人は、レム睡眠中に多く現れます。温度・湿度、光、音などの睡眠環境が悪いと眠りが浅くなり、寝相が悪くなります。また、枕などの寝具が合わないと、しっくりいく場所を求めて、寝返りの回数も増えます。
寝相の改善法
その1:睡眠環境
部屋の温度や湿度が適正でないと寝相が悪くなります。
季節によって違いますが、夏は26~28℃、冬は18℃前後、湿度は50%程度が適当です。湿度は、乾燥していると喉が渇いて咳き込み、睡眠を妨げます。
また、部屋の明るさや布団の重さも自分に合っていないと、睡眠を妨げる原因になります。それから寝相の悪い人の圧倒的な原因は、枕が合っていないことです。
最近は測定してくれる寝具店などもありますので、きちんと身体に合ったものを選びましょう。
また枕は、敷布団やベッドの硬さと関連があります。柔らかいベッドが好きな場合は、やや低めの枕を選んだ方がいいでしょう。
その2:自律神経を安定させる
自律神経が不安定だと、寝ていても力が入ってしまい、苦しい状態になります。
それでは、なぜ自律神経が不安定になるのでしょうか?
その原因を考えると、まずはストレスが一番にあがります。ストレスにより、不規則な生活になったりすると、余計に辛くなります。
睡眠時にリラックスできる方法を身につけましょう。
たとえば、自分の好みのアロマを焚くという方法。とくにラベンダーの香りなどは効果的です。寝る前にホットミルクなど、温かいものを飲んでリラックスするのもいいでしょう。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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