オフィスや電車で「理想的な座り方・立ち方」

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オフィスや電車で「理想的な座り方・立ち方」

公開日時

 

理想的な立ち方をみるポイントは5つ

 
理想的な立ち方をみるとき、横からと後ろからの2つ見方があります。そのときに以下の5つの場所が一直線になることを意識します。
 
【横からみたとき】
・耳
・肩(肩峰:けんぽう)
・骨盤(大転子:だいてんし)
・膝(膝のお皿の後ろ)
・外くるぶし

 
【後ろからみたとき】
・後頭部の真ん中
・背骨
・お尻の中心(割れ目の部分)
・両方の膝の中心
・両方の内くるぶしの中心

 
 
後ろからみたときの姿勢は、自分で確認することが難しいですが、横からみときの姿勢は、鏡やお店のガラスに映った自分の姿として確認することができます。
 
 
【イラストで紹介】正しい立ち方
 
 
ここまで理想的な座り方・立ち方をみてきました。
 
姿勢は習慣になっているので、意識しないと良い状態にすることは難しいものです。
 
猫背などのわるい姿勢は、体幹の筋肉があまりはたらかないので、その意味ではラクな姿勢です。ですがその分、首や肩の筋肉が不自然に緊張してしまいます。
 
人間はラクな方へと流される傾向があるため、気を抜くとつい姿勢が崩れがちなのです。理想的な姿勢をキープすることは普段よりちょっと頑張って意識してみることが最初の一歩です。
 
はじめは違和感があるかもしれませんが、つづけていると姿勢の崩れに気づきやすくなります。

 
まずは、座っているとき、立っているとき、「今自分の姿勢大丈夫かな」とちょっと意識してみてください。
 
 
<参考文献>
・中村 隆一他(著):基礎運動学 第6版, 2003, 医歯薬出版
・Jane Johnson:セラピストのためのハンズ・オンガイド姿勢アセスメント, 2014, 医歯薬出版
・上舘 紀子他:長座位と端座位の座位姿勢のちがいが生体に及ぼす影響一自律神経活動指標と循環動態による検討一, 宮城大学看護学部紀要, 第11巻, 第1号, p1~6,
 
 
<執筆者プロフィール>
森 ジュンヤ(もり・じゅんや)
理学療法士国家資格取得。急性期総合病院、回復期リハビリ専門病院、訪問看護ステーションにて臨床経験を経る(現在10年目)。専門分野は保健衛生分野。現在は医療関連記事、動物臨床医学、保健衛生学についての執筆を行う。
 

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