また噛んだ! この「ろれつ」が回らないのは、なにかの異変?

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また噛んだ! この「ろれつ」が回らないのは、なにかの異変?

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ろれつが回らない:言語障害とは?

 
言語障害は「言語の適切な理解と表現が困難な状態」を指しています。
 
大別すると、音声・発音・話し方が障害される「音声機能障害」と、表現や理解に障害が出る「言語機能障害」とに区別されています。

 

音声機能障害

構音障害、吃音(きつおん)、けいれん性発生障害、脳性まひや聴覚障害が代表的です。
 
 

言語機能障害

失語症、高次脳機能障害、言語発達障害などが挙げられます。
 
 
ろれつが回らないという現象は、以上のうちの「構音障害」に分類されています。
 
これは、コトバを発するのに必要な、脳・神経・筋肉のどこかに障害があって、思い描いているような正しい発語や発声ができなくなってしまう状態を指しています。

 
 

ろれつが回らない:言語障害の原因となる病気

 
ろれつが回らなくなってしまったとき、どのような病気が原因として考えられるでしょうか。かなり多くの病気が関連しています。
 

脳血管障害

一番の原因に挙げられるのは「脳血管障害」です。
 
脳の血管が詰まったり出血したりすることで、脳細胞への栄養が行きとどかなくなり、ダメージを受けた脳のその場所が機能しなくなります。
 
これを「脳血管疾患」と呼びますが、発声や発語にかかわる口やほほなどの筋肉、それを支配する脳神経がダメージを受け、コトバが出ない、ろれつが回らないなどの症状が現れます。
 
 

筋肉や神経の障害

パーキンソン病、重症筋無力症、進行性筋ジストロフィーといった「神経筋疾患」になると、筋力の低下や萎縮によって、筋肉をうまく動かすことができなくなり、不明瞭な発語やろれつ障害をきたします。

 
 

球麻痺(きゅうまひ)

脳の延髄(えんずい)の疾患によって脳神経が障害されて、言語や嚥下(飲み込み)障害、あるいは顔面筋のマヒなどが起こって、ろれつが回らなくなったりします。
 
筋萎縮性側索硬化症(ALS)や多発性硬化症などに球麻痺がよくみられます。

 
 

小脳疾患

小脳腫瘍、小脳梗塞などで、歩行時に体幹が大きくぶれたり千鳥足になったりする運動失調の症状が起こります。この中の一つに、ろれつが回らないという症状もみられます。
 
 

舌や口唇、咽頭の病気

舌やのど、口唇といった発声に必要な器官が、がんや腫瘍などによって障害されると、動きが悪くなって「ろれつ障害」が起こります。
 
 

過労・ストレス

過労やストレスが自律神経失調症を引き起こして、さまざまな不調をきたす中、ろれつが回らなくなるのも一つの症状として含まれます。
 
 

ストレス性障害や不安障害

精神的緊張や過度のストレスによって吃音症が出るときに、ろれつが回らなくなる症状も自覚されます。

 
 

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