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2.原因物質を「増やさない」対策
冷ますときは保冷剤使用!
食中毒の原因物質は、種類にもよりますがおおむね10度以上で増加します。
その為、食品の温度を10度以下にキープすることで増殖を防ぐことができます。
そこでおすすめなのが保冷剤です。
出来上がったおかずは弁当箱に詰める前に、保冷剤を使って冷まします。
こうすることで10度以上の時間を短くでき、細菌の増殖を防ぐことができるのです。
持ち運びには保冷剤を!
お弁当は出来上がりから食べるまで時間があきます。
その為、食べるまでの間もしっかりと温度管理をすることが大切。
保冷剤を入れて持ち運ぶことをおすすめします。
3.原因物質を「やっつける」対策
加熱調理が基本!
細菌やウイルスのほとんどは熱を加えることで死滅します。
肉や魚、卵はもちろんですが、お弁当に入れる野菜も加熱することがおすすめです。
時間がない場合は、電子レンジ調理や冷凍野菜などを活用し、できるだけ加熱するようにしましょう。
お酢を有効活用!
細菌やウイルスは生きていけるpH(ペーハー)値が決まっており、多くの細菌やウイルスは酸性になると生きていくことができません。
そこで是非活用したいのが酸性の調味料であるお酢です。お酢には酢酸(さくさん)という物質が含まれ、この酢酸により酸性になっています。
酢のものはもちろん、マリネや南蛮漬けなどお酢を使った料理を活用しましょう。
また、砂糖を使った煮物の最後にお酢を少し加えると、甘みが引き立ちおすすめです。
調理後の調理器具は殺菌を!
調理中だけでなく、調理後もしっかりと調理器具を殺菌し、原因物質をやっつけることが大切です。
調理器具だけでなく、洗浄に使用したスポンジやフキンもしっかりと消毒しましょう。
また細菌やウイルスの多くはある程度の水分がないと生きていけません。
その為、特に水分を含みやすいスポンジやフキンはしっかりと乾燥させることも大切です。
食べるまでに時間があくお弁当ですが、対策をしっかりとすることで食中毒を防ぐことができます。
少しの意識と工夫で食中毒の多い時期を乗り切りましょう。
<筆者プロフィール>
永吉 峰子(ながよし・みねこ)
管理栄養士。大手小売企業にて店長、商品開発を経験後、現在は「健康」「食」に関する執筆を中心に活動中
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