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週末断食のデメリット
一方で、週末断食には次のようなデメリットもあります。
その1.リバウンドしやすい
回復食の内容をいきなり通常の食事の量や内容にすると、飢餓状態になった身体が栄養素を一気に吸収し、リバウンドにつながります。
先ほど述べたように、週末断食3日目の回復日は、1日をかけて食事量を徐々に増やすようにしましょう。
その2.長期間続けると危険
・意識障害
週末断食によって脂肪が分解されると、血液中のケトン体という物質が増えます。
ケトン体は飢餓状態のときにエネルギー源となるので、生き残るためには必要なものですが、増えすぎると身体が酸性に傾き、意識障害がおこる危険があります。
・筋力が低下する
脂肪の分解と同時に、筋肉の分解も進みます。長期にわたって断食をすることで、筋肉が落ち、代謝の低下にもつながります。
・低血糖症状が出ることがある
週末断食を行っている間は、血液中の血糖値が下がるため、低血糖症状が現れることがあります。症状の特徴としては、気分が悪い、ふらつき、倦怠感などです。
このような症状が出た場合は週末断食を中断しましょう。
また、断食中に激しい運動を行うと、低血糖のリスクが高くなるので、危険です。運動はウォーキング程度にしておきましょう。
これらのリスクを避けるためには、3日間という期間を守ることが重要です。
週末断食は体重を減らすための方法ではありません。
脂肪燃焼機能を高める、腸内環境を整える、内臓を休めるなど、身体の機能をととのえることが目的です。
そのため、身体に負担をかけないように準備期間・回復期間を含めた3日間の正しい方法を守ることが大切です。
そのことを理解したうえで上手に取り入れれば、健康的な取り組みといえます。
<執筆者プロフィール>
桜 イクミ(さくら・いくみ)
管理栄養士・健康運動指導士・フードスペシャリスト
株式会社 とらうべ 社員。病院での栄養管理・栄養指導の経験を経て、現在は企業で働く人の食と健康指導を行っている
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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