尿意を感じたら?「すぐトイレに行く」vs「少しガマンする」

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尿意を感じたら?「すぐトイレに行く」vs「少しガマンする」

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排尿の標準

 
私たちの血液中の老廃物や余分な水分・塩分などは、排尿によって排出されます。
 
1日の排尿量は気温や発汗、生活習慣や水分量、年齢や個人差などにも左右されます。
 
成人男性では、次のような標準値が示されています。
 

トイレ1回あたりの排尿量:およそコップ一杯(150~250ml)

1日に排尿する回数:日中4~7回、夜間0~1回

1日の総排尿量:1,000~2,000ml

1回の排尿にかかる時間:10~30秒

 
ちなみに、膀胱の容量は500mlほどですが、実際は150~200ml溜まると「トイレに行きたい(初発尿意)」と感じます。
 
健康な成人では300~400mlまで溜めることができます。
 
また、総排尿量が多すぎたり少なすぎたりする状態を次のように呼んでいます。
 

尿閉(0ml):膀胱に尿が溜まっているのに排尿できない状態。導尿が必要になる

無尿(100ml以下):膀胱に尿がない状態

乏尿(400ml以下):1日の尿量が標準より著しく少ない状態

多尿(3,000ml以上):1日の尿量が標準より著しく多い状態

 
さらに、1回の排尿に40秒以上を要するときは排尿困難が疑われます。
 
 

トイレの回数:頻尿について

 
「頻尿」は24時間で8回以上の排尿がある状態です。
 
また、就寝後3回以上だと「夜間頻尿」と呼ばれます。
 
頻尿には次のような原因が挙げられます。
 

加齢により尿の濃縮ができない、膀胱の弾力性が失われている

コーヒーやお茶、ビールなど利尿作用のある飲料をたくさん飲む

緊張や不安などの心理的要因(膀胱に機能的異常がなくても起こる)

頻尿をともなう疾患(膀胱炎や尿道炎、腎盂腎炎、過活動膀胱、前立腺肥大症、子宮筋腫、子宮脱、糖尿病など)

 
 

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