動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

Mocosuku(もこすく)
  • 動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

公開日時

動物由来感染症の伝播様式

 
動物由来感染症において、病原体が動物から人間にうつること、その過程も含め「伝播(でんぱ)」といいます。
 
大きく「直接伝播」と「間接伝播」の2種類に分類できます。
 

直接伝播

 
動物に「咬まれる」「ひっかかれる」「糞便に触れる」「口や傷口をなめられる」などで感染します。
動物の咳やくしゃみを直接受けて感染する病気もあります。
 
狂犬病、トキソプラズマ症、サルモネラ症、オウム病、そして冒頭で触れた福岡の事例コリネバクテリウム・ウルセランス感染症などが挙げられます。
 

間接伝播

 
動物と人間との間に存在する何らかの介在物により感染します。
 
<ベクター媒介>
 ダニや蚊、ノミやハエなどのベクター(媒介)が病原体を運び感染する。
 日本脳炎、デング熱、ペスト、腸管出血性大腸菌感染症など
 
<環境媒介>
 動物の体から出た病原体が水や土を介して感染する。
 破傷風、炭疽、クリプトスポリジウム症など
 
<動物性食品媒介>
 畜産物など食品の汚染により感染する。
 サルモネラ症、アニサキス症、ノロウィルス感染症、カンピロバクター症など
 
 
このように、野生動物、動物園などの展示動物、家畜、ペットなどが動物由来感染症の感染源になることがあります。
 
野生動物は別として、飼い主や管理者は予防や対策を十分に講じて、伝播を食い止める措置をしておくことが大切です。
 
 

日常生活における注意点

 
厚生労働省では「動物由来感染症ハンドブック2017」を公開し、次のような注意喚起を呼びかけています。
 

犬の予防注射と登録等。飼い主には狂犬病予防法による義務が課せられている

動物に触ったら、必ず手洗い等をおこなう

過剰な触れ合いは控える。とくに口移しでエサを与えること、スプーンや箸の共用、動物を布団に入れて寝ることに注意する

動物の身の回りを清潔にする。ブラッシングや爪切り、寝床を清潔に保つ、鳥かごの掃除、タオルや敷物、水槽などの洗浄を奨励

糞尿は速やかに処理する

室内における鳥の飼育は換気を心がける

砂場や公園で遊んだら、必ず手を洗う。直接動物に触れなくても動物が排せつをしがちな砂場や公園で遊んだ場合は注意する

野生動物の家庭での飼育、野外での接触を避ける。とくに野生動物はどのような病原体をもっているかわからない、また、その肉などを食べるのも要注意

 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【ペット】新着記事

動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 福岡県に住む60代女性がネコから感染したとみられる「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」により死亡していたと、先ごろ厚生労働省が発表しま...

2018/03/13 18:30掲載

「ペットロス」とはどういうこと?症状や対策

「ペットロス」とはどういうこと?症状や対策

執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター) ペットを飼う人が増える一方で、「ペットロス」という言葉を耳にすることも多くなりました。 ジュディ・オングさんや太田光代さんなど、芸能人でもペットロスを公表し...

2016/10/30 18:30掲載

「人間と犬の関係」 が特別なものになる理由

「人間と犬の関係」 が特別なものになる理由

執筆:Mocosuku編集部 「犬は人に付き、猫は家に付く」といわれますが、犬と人間の関係が特別なものになるのはなぜでしょうか。名犬ラッシーに忠犬ハチ公、犬はいつでも人間の良き友です。 学術誌『Ani...

2016/09/28 12:00掲載

「犬と飼い主」と「母親と赤ちゃん」 “見つめ合う”のは同じ効果!?

「犬と飼い主」と「母親と赤ちゃん」 “見つめ合う”のは同じ効果!?

執筆:Mocosuku編集部 犬と人間の絆には、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」が関係しているようです。 これまでの研究で、「オキシトシン」がマウスやヒトの母性行動に深く関わってい...

2016/03/31 21:30掲載

【 ペットの治療体験記 】愛犬の突然の病気、手術とリハビリを共に乗り越え元気な姿に……いざという時の為に必要なこととは?

【 ペットの治療体験記 】愛犬の突然の病気、手術とリハビリを共に乗り越え元気な姿に……いざという時の為に必要なこととは?

今回は、愛犬の病気の治療に奮闘した1人の男性のお話、 ペットの治療体験記 を紹介します。 ペットを家族の一員のように扱う人が増えていて、特に単身世帯では、「ペットさえいれば幸せ」という人も少なくない...

2015/08/28 14:34掲載

「家族の一員」となったペットの健康を守る為に…医療費の高額化に賢く備える「 ペット保険 」とは?

「家族の一員」となったペットの健康を守る為に…医療費の高額化に賢く備える「 ペット保険 」とは?

昨今、飼い主にとってペットはとても重要な存在になりつつありますが、それにともない、 ペット保険 も注目されてきています。 ペット飼育にかかる費用はどんどん高額になっており、ペット総研が行った愛犬に関するアン...

2015/08/28 14:33掲載