交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

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交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

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カギとなるのは「交感神経」

 
肥満の原因というと、多くの人が食べ過ぎや運動不足を連想すると思います。
 
しかし、交感神経の働きが衰えて肥満につながる…いう仕組みはあまり聞いたことがないのではないでしょうか。
 
そこで、最初に交感神経の働きについておさらいをしましょう。
 
 
交感神経自律神経のひとつ。
 
自律神経は、身体の健康な状態を保つためにさまざまな機能をコントロールしている神経で、交感神経副交感神経に分けられます。
 
それぞれ次のような特徴があります。
 

交感神経:活動時、緊張時に働く、活動に対してアクセルの役割

副交感神経:休息時、リラックス時に働く、活動に対してブレーキの役割

 
規則正しい生活をしていると、日中活動しているときには交感神経が優位になり、活動しやすい状態を保ちます。
 
一方、夜間は副交感神経が優位になり、疲労やダメージを修復しています。
 
そして、正反対の働きをするこれらの神経は、あたかもシーソーのごとくバランスを取りながら私たちの健康を維持しているのです。
 
 
このように、車のアクセル/ブレーキに喩えられる自律神経ですが、車と大きく違う点は、私たちの意思ではコントロールが難しいということです。
 
つまり、活発に動きたいから交感神経を優位にしよう、リラックスしたいから副交感神経を優位にしよう…といったセルフコントロールはできないのです。
 
それでは、どのような仕組みで自律神経は調節されているのでしょうか。
 
 

交感神経の働きを左右する「日常生活」

 
交感神経は脳からの信号によってコントロールされています。
 
そして、信号として発せられる情報源となるのは次のような日常生活です。
 

朝目覚めて日光を浴びる

規則正しい時間に食事を摂る

適度な活動とリラックス

十分な睡眠

 
これらの情報により、日中には活動モード、夜間には休息モードと、時間に合わせて自律神経のバランスを保っているのです。
 
 

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