長寿遺伝子『サーチュイン遺伝子』を活性化すれば若返りも可能!?

Mocosuku(もこすく)
  • 長寿遺伝子『サーチュイン遺伝子』を活性化すれば若返りも可能!?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

長寿遺伝子『サーチュイン遺伝子』を活性化すれば若返りも可能!?

公開日時

老化のストップだけではない!サーチュイン遺伝子の可能性

 
まずは、細胞が若返ると具体的に得られる効果を見ていきます。
 
ミトコンドリアが出す活性酸素は細胞にダメージを与え、老化を招くきっかけとなります。
 
しかし、サーチュイン遺伝子は、その発生や免疫細胞の暴走を抑える機能を持っています。
 
結果として、脳や血管、肌など、身体中の器官を若く保ち、シミやしわの抑制や、認知症など加齢によって生じ得るさまざまな病気が発症する時期を遅らせることが期待できるのです。
 
動脈硬化や糖尿病も、生活習慣の影響に加え、加齢とともに生じやすくなる病気の一つです。
 
サーチュイン遺伝子の活性化はこれらの予防にもつながり、老化に関わるあまたの要因をコントロールできると考えられています。
 
 

活性化の鍵は『空腹』にあり

 
さて、夢のような働きが期待されるサーチュイン遺伝子、先述のとおり、だれもが身体に持っていますが、普段は眠っている状態です。
 
どうすればサーチュイン遺伝子を目覚めさせる(=活性化)ことができるのか…
 
その鍵は「空腹」であるということが多くの研究で示唆されています。
 
現在、日本は飽食の時代といえますが、歴史をたどると人類は常に飢餓と戦ってきました。
 
サーチュイン遺伝子は、飢えた状態が続いても生命を維持するために備わっている仕組み…と考えられています。
 
多くの研究において、必要なエネルギー摂取量の7割程度、つまり、満腹になるまで食べないで、腹七分目程度に抑えることでサーチュイン遺伝子は活性化すると報告されています。
 
また、サーチュイン遺伝子の活性化は1日の中でもリズムがあり、食事の後に分泌されるインスリンはその働きを妨げるという報告も見られます。
 
この考えにのっとると、間食や夜食はご法度です。
 
急なカロリー制限は身体に悪影響を与える可能性もあるのでオススメできませんが、食事は3食バランスよく摂り、食べ過ぎを控える意識は重要です。
 
加えて、運動もサーチュイン遺伝子の活性化につながると指摘されています。
 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【アンチエイジング】新着記事

頭皮がたるむと顔もたるむ?  頭皮の老化と顔のカンケイ

頭皮がたるむと顔もたるむ? 頭皮の老化と顔のカンケイ

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 『フェイスラインがぼやけてきた』『ほうれい線のハの字型が目立ってきた』『口角が下がってきた』… いずれも顔のたるみを痛感する憂鬱な現象...

2019/07/19 18:30掲載

長寿遺伝子『サーチュイン遺伝子』を活性化すれば若返りも可能!?

長寿遺伝子『サーチュイン遺伝子』を活性化すれば若返りも可能!?

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「もう年だから仕方ない…」 体力の低下や持病、シミやシワ、太りやすくなったなど、加齢による身体の衰えを年のせいとあきらめていません...

2019/04/05 18:30掲載

「22時~深夜2時はお肌のゴールデンタイム」の信憑性

「22時~深夜2時はお肌のゴールデンタイム」の信憑性

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 睡眠中の午後10時~午前2時は「お肌のゴールデンタイム」…という話を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。 ...

2019/02/08 18:30掲載

若返りホルモン? 「DHEA」について詳しく知りたい!

若返りホルモン? 「DHEA」について詳しく知りたい!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 以前より頭の回転が鈍くなった、最近疲れやすい…という人は「デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)」というホルモンが減ってきているのかもしれ...

2019/01/18 18:30掲載

「腹八分目に医者いらず」 健康は毎日の食事から!

「腹八分目に医者いらず」 健康は毎日の食事から!

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 暴飲暴食を諫める(いさ・める)ことわざ「腹八分目に医者いらず」。 お腹いっぱい食べないで腹...

2018/05/15 18:30掲載

どう違う? 整体、カイロプラクティック、マッサージ、鍼灸

どう違う? 整体、カイロプラクティック、マッサージ、鍼灸

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 突然ですが、「代替医療」という言葉をご存知でしょうか? 「西洋医学に代わる医療」という意味で、西洋由来のカイロプラクティックやホメオパ...

2018/02/24 18:30掲載