自治体の 子ども医療費助成制度 を調べてみよう

Mocosuku(もこすく)
  • 自治体の 子ども医療費助成制度 を調べてみよう

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

「子どもの医療費」無料!?自治体の医療費助成制度を調べてみよう

公開日時

対象年齢を15歳までとするところが主流

例えば、東京都千代田区に居住していて、千代田区内の医療機関で受診した場合には、保護者の所得制限・負担金ともに無し、子どもが18歳になった以後の3月末までの期間が入院・通院ともに助成対象となります。
一方、横浜市の場合には、負担金は無いものの所得制限が設けられており、0歳から小学校1年生までは入院・通院ともに助成対象となりますが、小学校2年生以上から中学校卒業までは入院のみが助成の対象となります。
北海道南富良野町では全国で唯一、所得制限なし、負担金なし、22歳になった以後の3月末まで入院・通院共に助成対象になります。
全国の自治体を見渡してみると、18歳までを助成対象とする自治体が増加傾向にありますが、その一方で未就学児までしか対象とならない自治体も存在しています。対象年齢が15歳までというところが主流のようで、12歳までという自治体も少なくありません。
また、自治体によっては、所得制限や一部負担金が見受けられますが、少数になってきているようです。

 

子どもの民間医療保険は必要ないかも?医療費助成をチェック!

助成に関するチェックポイントは6つあります。ぜひ押さえておきましょう。

(1)助成を受けられる子どもの年齢
(2)通院・入院による違い
(3)保護者の所得制限があるかどうか
(4)一部負担金があるかどうか
(5)助成を受けるための事前申請など手続き方法
(6)助成方法は、窓口負担なし・後日窓口負担相当額の返金の違い など

自治体の財政状況や子育て支援に対する取り組み姿勢などにより、子どもの医療費助成はさまざまですが、これを機会にお住まいの自治体の子どもの医療費助成を調べてみましょう。
助成内容次第では、子どもを被保険者とした民間医療保険は不要になる可能性もあり、助成期間の終了時期に検討しても遅くありません。
<参考資料>
厚生労働省:平成26年度 乳幼児等に係る医療費の援助についての調査より
http://babynet.doc-net.or.jp/2014_3.pdf
<執筆者プロフィール>
石村衛(いしむら・まもる)
FP事務所:ライフパートナーオフィス代表ファイナンシャルプランニング1級技能士(CFP)東洋大学卒業。メーカー勤務の後、FP事務所:ライフパートナーオフィスを横浜市戸塚区に開設。地域に根ざしたFP活動を志向し、住宅ローン、不動産・証券投資、保険、貯蓄・など一般家庭のお金にまつわる様々なアドバイスを行っている。 お金に係わる出前授業を小・中・高校で実施。また、高等学校の保護者会などで進学費用や奨学金・教育ローンの講演多数。東京都金融広報委員会 金融広報アドバイザーとして活動中。

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【医療】新着記事

長寿遺伝子『サーチュイン遺伝子』を活性化すれば若返りも可能!?

長寿遺伝子『サーチュイン遺伝子』を活性化すれば若返りも可能!?

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「もう年だから仕方ない…」 体力の低下や持病、シミやシワ、太りやすくなったなど、加齢による身体の衰えを年のせいとあきらめていません...

2019/04/05 18:30掲載

AYA世代(思春期・若年成人)に発症する「若年がん」の特性を知って!

AYA世代(思春期・若年成人)に発症する「若年がん」の特性を知って!

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 子どもから大人になっていく過程のAYA(アヤ)世代。 印象深いライフイベントが次々にめぐってくるこの時期に、「がん」という病気...

2019/03/22 18:30掲載

よい治療を受けるためには「患者としてのスキル」も必要!?

よい治療を受けるためには「患者としてのスキル」も必要!?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 病気になって病院やクリニックを受診するとき、正確な診断と早く治る処方箋(服薬はもちろん、注意点やリハビリテーションのアド...

2019/01/01 18:30掲載

ドナーの数は足りている? 日本の骨髄バンクの現状

ドナーの数は足りている? 日本の骨髄バンクの現状

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 白血病などの治療法のひとつ「骨髄移植」。 この骨髄移植は、適合の問題などから公益財団法人日本骨髄バンクが管理し、日本赤十字社や地方自治...

2018/04/24 18:30掲載

今さら聞けない「漢方薬」 ふつうの薬とは何が違う?

今さら聞けない「漢方薬」 ふつうの薬とは何が違う?

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「漢方薬」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 「ふつうの薬よりなんか良さそう」「副作用が少ない」「緩やかに効果がでる」な...

2018/02/19 18:30掲載

「延命治療」とはどういう治療? 現代の終末期医療について

「延命治療」とはどういう治療? 現代の終末期医療について

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「延命治療」という言葉を耳にしたことがあると思います。 実際には、どのような治療のことを指すのでしょう? また、延命治療は誰の意...

2017/11/27 18:30掲載