夏の疲れが出るころ、心身のモードを切り替える 胸式呼吸と腹式呼吸 とは?

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夏の疲れが出るころ、心身のモードを切り替える 胸式呼吸と腹式呼吸 とは?

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胸式呼吸と腹式呼吸 :一般的な深呼吸は「胸式呼吸」

 
自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っています。
 
このうち、交感神経は「緊張・興奮・覚醒」を、副交感神経は「リラックス・安静」をそれぞれ担当しています。そして、呼吸にもそれぞれの神経に作用するやり方があるのです。
 
通常、深呼吸といった場合、胸を大きくひらいて息を吸いこむ「胸式呼吸」を指します。
 
この深呼吸はラジオ体操にも出てきますが、実は「胸式呼吸」は交感神経に作用するため、覚醒したいときに向いている呼吸法です。そのため、緊張しているときに気持ちを落ち着かせようとしてこの呼吸法をおこなうと逆効果になります。
 
両手と胸を開いて口から息を吸いこみ、胸をとじて口から息を吐き出す胸式呼吸の深呼吸は、「眠気を覚ましたいとき」「カラダがダルいとき」に実践すると、心身を「覚醒モード」に切り替える効果があるのです。
 
仕事を始める前にラジオ体操を行うのはとても理にかなっているのです。
 
 

胸式呼吸と腹式呼吸 :腹式呼吸は便秘対策にも

 
逆に、リラックスしたいときにおこなうと効果的なのが、副交感神経に作用する「腹式呼吸」です。
 
これは、息を吸うときに横隔膜を下げる呼吸法ですが、仰向けに寝て、下腹に手をあてた状態で鼻から息を吸いこむと、カラダに息が入ってお腹がふくらむのを実感しやすいと思います。
 
また、息を吐くときは、口から息を細く長く吐くイメージでおこなうと、リラックスしやすくなります。
 
ちなみに、胃腸の働きをつかさどっているのも「リラックス系」の副交感神経のため、仕事のストレスなどで「緊張・覚醒」の交感神経が優位になる状態が続くと、便秘などの胃腸のトラブルを招きがちになってしまいます。
 
また、腹式呼吸は内臓をやさしくマッサージして整える効果もあるため、冷たい物の摂りすぎや暴飲暴食で弱った胃腸のメンテナンスにも効果的です。
 
 
日頃、オフィスワークなどで過度の緊張にさらされている人は、ストレス解消や心身の健康維持のためにも、ゆったりと腹式呼吸をおこない、リラックスする習慣を身につけることが必要かもしれませんね。
腹式呼吸は、座った姿勢で数回おこなうだけでもリラックス効果があるので、仕事や家事の合間、寝る前などにぜひ実践してみてくださいね。
 
 
 
<執筆者プロフィール>
井澤佑治(いざわ・ゆうじ) ライター/舞踏家/ダンサー
通販メーカーのコピーライターとして、健康食品などの広告を数多く手がけたのちに、ダンサーとして独立。国内外で公演やワークショップ活動を展開しつつ、身体操作や食事療法などさまざまな心身の健康法を探究する。現在はダンスを切り口に、高齢者への体操指導、障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などにも携わっている。
 

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