心理学者が論じる!SMAPが人間関係を修復する為の方法とは?

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心理学者が論じる!SMAPが人間関係を修復する為の方法とは?

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役割分担に問題を抱えるグループ、その解決策は?

 
生放送で特に深刻に見えたのは役割分担のほうです。
 
SMAPのリーダーと言えば中居さん。国民のだれもがそう信じていました。
 
しかし、生放送は木村さん中心に行われました。
これは事務所主導で行われたと言われています。5人の中で役割が不透明になっているのではないでしょうか。
 
役割分担に問題を抱えるグループの唯一の解決策は、当事者同士が相談することです。
共通の目的のために自分たちに何ができるか、意見を交換しながら時間をかけて納得する分担を探すことが重要です。
 
ここに変に権力者が介入すると気分的な軋轢が増すだけです。
 
同じように20年以上も活動を続けている女性ダンスボーカルグループのMaxは自分たちで話し合って自分たちのメンバー構成も決めてきたそうです。
誰かが介入して役割を与えるのでは納得できる役割分担はできません。
 
木村さんには木村さんにしかできない役割がありますし、中居さんにも中居さんにしかできない役割があります。
 
目的に向けたそれぞれの役割を話し合って再確認するべきでしょう。

 
 

時には「寝かせて」みることも

 
もちろん、壊れた人間関係にかかわること自体が不愉快の連続です。
話し合いのプロセスではお互いに不愉快になるでしょう。
 
お互いに嫌になってしまうことも多々あります。
 
しかし、共通の目的への思いがお互いに強ければ乗り越えられるはずです。
一時的にはお互いに不愉快になるものだと割り切ってあきらめずに対話を重ねましょう。
 
また人間関係が壊れたことによる不快感は時間を置くと溶けていくこともあります。
壊れた直後にはお互いの悪いところしか目に入りませんが、時間がたつと違うところも見えてくるものです。
 
「もうダメだ」とあきらめずに、壊れた人間関係は壊れたままでしばらく「寝かせて」みてください。きっと話し合いもしやすくなるでしょう。
 
SMAPのみなさんをこれからも見守っていきたいですね。

 
 
sugiyama_prof
<執筆者プロフィール>
杉山 崇
神奈川大学人間科学部/大学院人間科学研究科教授。心理相談センター所長、教育支援センター副所長。臨床心理士、一級キャリアコンサルティング技能士、公益社団法人日本心理学会代議員。
公式サイトはこちら⇒ http://www.sugys-lab.com/

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