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〝食べられない〟から〝食べられる〟を実現!
さらに注目したいのが、抗酸化力の強いリコピンの含有量が従来の1.5倍という「高リコピントマト」。大玉トマトの2倍のリコピンとカロテンも含んだ人参「京くれない」、苦味をなくし、ビタミンCは通常ピーマンの約1.5倍、カロテンは2倍も多く含んだピーマン「こどもピーマン」もあります。
また含有成分をあえて減らしているものもあります。
人口透析中や腎臓病を抱える人向けに開発された「低カリウムレタス」。通常品に比べカリウムを約75%~90%以下に抑えられることにより〝食べられない〟から〝食べられる〟を実現し、従来品のレタスに含まれるカルシウムやビタミンCは残したという秀逸品です。
ちなみに、これらの「 機能性野菜 」は品種改良などで栄養素を高めており、遺伝子組み換えなどの心配はないということです。
高値な「 機能性野菜 」は、少量食べて効率よく栄養を補給
「 機能性野菜 」のほとんどは植物工場と呼ばれる場所で、土ではなく水耕栽培が行われています。太陽光の代わりにLED電球が使用され、その光の色を調整することで野菜に含まれる栄養分を人工的に調節しています。
例えば、レタスに含まれる抗酸化成分を多くしたい場合は、紫外線に似た青色のLED電球を強くあてることで、レタス本来の対抗成分が活発化し、抗酸化成分を自らの葉に蓄えようとする植物本来の力を利用するというものです。また、従来の野菜の冷蔵庫での保管期間が1週間とすると、「 機能性野菜 」はその約倍の2週間程度というのですから驚きます。
いいことづくしの「 機能性野菜 」ですが、欠点もあります。それは、通常品よりも2~3倍も高値だということ。ただ、少量で栄養を補える上、保存期間も長いのであれば、生活スタイルによってはお得なのかもしれません。
執筆:Mocosuku編集部
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