知ればすぐ行きたくなる、温泉・10の泉質と効能

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美肌効果はあるの?

温泉と聞くと、美肌効果や美容効果をイメージする人も多いと思いますが、「美肌や美容」というのは、疾患ではないため、適応症の中には含まれていません。
 
では、なぜよく「美肌効果」が注目されるのでしょうか?
それには、温泉のpH(水素イオン指数)が関係しているようです。pH値はpH7を中性として、それより小さくなるほど酸性が強く、それより大きくなるほどアルカリ性が強くなります。
 
肌に与える効果としては、酸性の温泉は殺菌効果に優れ、古い角質を除去してくれます。また、アルカリ性の温泉には、お肌の汚れを落とす効果があると言われています。それは、皮脂とアルカリ泉が作用すると界面活性作用と乳化が起きて、まさに石鹸で洗っているようにツルツル・ヌルヌルした感じがするのです。

 
しかし、肌の強さや受ける刺激は人によって異なるため、なかには刺激が強いと感じる人もいます。お肌に合わないと感じたり、体調に変化があった場合は、無理せず、上がるようにしましょう。
 
このように、女性にとってうれしい効果が期待できる温泉ですが、温泉には一般的禁忌症、泉質別禁忌症、含有成分別禁忌症などがあり、注意が必要な方もいます。これらの禁忌症や注意事項は、掲示が義務付けられている「温泉分析表」に載っていますので、よく読んで上手に温泉を利用しましょう。
 
 
参考:
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社「温泉に関するアンケート調査」
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000000983.html
 
星のリゾート「温泉のpHがお肌に及ぼす作用」
http://www.hoshinoresort.com/mag/onsenlabo/vol4.html
 
環境省「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意に掲示等に関する新旧対照表」https://www.env.go.jp/nature/onsen/docs/shinkyuu.pdf

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