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いびきの原因

 
いびきの原因としては、次のようなことが考えられます。
 

口呼吸

仰向けに寝ているときに口で呼吸していると、喉が狭くなって吸入の空気量が減り、酸素不足になりがちです。口呼吸によって、振動音がいびきとして大きくなり、喉も渇きます。
 
血液中の酸素が減るため、疲労が回復せず、また熟睡感も得られにくいので、日中頭痛や頭重感に悩まされることがあります。お酒を飲んで寝ると口呼吸になりやすく、いびきがでます。次の日喉が渇く、頭がぼんやりして重いなどの原因は、二日酔いだけでなく、いびきの可能性もありますので、要注意。
 

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)

睡眠中に喉がふさがって呼吸が停止する状態を何度も繰り返す病気です。
一般に、無呼吸や低呼吸が1時間に5回以上出ます。短時間ですが、呼吸が止まるたびに脳が覚醒するため、眠りが浅くなります。それにより、日中の頭痛、疲労感や眠気、集中力の低下などを引き起こします。
 
SASと生活習慣との関連が明らかになっています。SASにより血液中の酸素が不足して、動脈硬化を招いたり、熟睡できないために高血圧や高血糖になったり、新陳代謝に異常が出て、肥満傾向にもなります。心臓病や脳卒中、糖尿病などを合併していることも多いです。死亡率は、平均の4倍も高く、寿命にも影響を与えています。
鼻周辺の疾患で、鼻中隔わん曲症、肥厚性鼻炎、副鼻腔炎、習慣性扁桃炎、アデノイド肥大などがある場合は、まずは耳鼻科で治療が必要です。受診しましょう。
 
 

いびきの改善策

 
横向きで寝るようにすると、喉も狭くならず、空気の通りもよくなり、いびきが改善される人もいます。枕を少し高くしたほうが横向きで寝やすくなります。
日常でストレスや疲労感が強い人は、いびきが増える原因になりますので、ストレス発散を心がけたり、ゆっくり入浴して疲れを取るようにしましょう。
 
女性では、更年期になっていびきをかく人もいます。女性ホルモンが関係していると言われており、プロゲステロン製剤が治療として使われることもあります。
また、肥満がある場合は減量を心がけ、お酒を飲む場合は深酒・寝酒に注意しましょう。
寝室の湿度を保つこともひとつの方法です。特に冬場は乾燥しがちですから、加湿器をつけるといいでしょう。
 
本人は自覚しておらず、パートナーからの指摘で気付くことも少なくないようです。
もしあなたが、パートナーのいびきが気になるようでしたら、
上記、改善するための方法を、パートナーへアドバイスしてみましょう。
ただ、いびきには、病気が潜んでいる場合もありますので、改善が見られない時は、耳鼻科受診をすすめましょう。
 

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