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スマホ依存が与える悪影響
心身の健康や社会生活にさまざまな影響を及ぼすスマホ依存。
身体的には、視力低下や睡眠障害に陥るリスクがあります。そうなると、昼夜逆転など生活リズムが不規則になり、社会生活やそれに伴う対人関係にも影響を及ぼしかねません。さらには、リアルな社会生活がうまくいかずに、抑うつやイライラなどの精神的な症状が現れることもあります。
また、スマホやパソコンなどで使用されているブルーライトの健康被害も指摘されています。強い光を発するため、スマホなどを長時間使用すると体内時計が狂ってしまうのです。その結果、寝つきが悪い、眠りが浅いといった睡眠の質の低下をもたらします。
スマホとの上手な付き合い方
スマホ自体はとても便利なツールですし、今後ますます生活必需品になることでしょう。なので、スマホ依存にならず上手につき合っていくよう、次のことに気をつけましょう。
自分がスマホ依存にあてはまるかどうかチェックしてみる
まずは、自分がスマホ依存に当てはまるのか確認してみましょう。
スマホ依存のみに特化したものではありませんが、スマホを含めたインターネット依存をチェックするスクリーニングテストが開発されています。
思い当たることがある方は以下のサイトで、チェックしてみてください。
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター『ネット依存のスクリーニングテスト』
http://www.kurihama-med.jp/tiar/tiar_07.html
スマホを使う上でのルール作りをする
スマホによって生活や対人関係に支障が出ていると感じたり、周囲に指摘された場合には、食事の時間や睡眠前の使用は避けるなど、スマホを使う上でのルール作りをしてみましょう。
ただし、「ルールを作ったが、どうしても守れない」、「スマホを手放すと落ち着いていられない」という場合には専門医に相談しましょう。最近では、「ネット依存外来」を開設している病院もあります。
現実世界の人間関係を見直す
スマホ依存の原因とひとつと考えられているのが、SNSなどネット上での人間関係への依存です。
SNSによるコミュニケーションは、現実世界での人間関係が築かれていれば、さらに良好な関係を築く上で役に立ちます。しかし、もともとの人間関係が不安定であれば、SNS上に書き込んだ記述が気になったり、「すぐに返答しなければならない」という気持ちからスマホを手放せなくなったりと、かえってストレスの原因となります。
そのため、現実世界での対人関係を見直し、安心してコミュニケーションがとれるような信頼関係を作っておくことも、スマホ依存にならないためには必須です。
<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆
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