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あらためて「健康な肌」について知ろう

公開日時

普段のお手入れで気をつけることとは?

 

洗顔法

石鹸を十分泡立てて、泡で顔を包むようにして洗うことが大切です。顔をゴシゴシこすって洗うと、摩擦で肌に負担がかかります。その結果、角質がかえって厚くなり、シミが濃くなってしまうので注意が必要です。
 
すすぎは、人肌の温度で洗い、最後に冷水で引き締めます。顔を拭くときも、タオルなどでこすらず、押さえるようにふき取ってください。
 
夜きちんと洗えば、朝は石鹸を使う必要はありません。
注意すべきなのが、ダブル洗顔という方法です。顔を洗いすぎてしまい、肌の潤いまで取ってしまうことがあります。肌のバリアまで奪うことのないように、洗顔のし過ぎには要注意です。
 
 

肌へ刺激を与えない

肌をこすって刺激を与えてしまうと、肌の透明感がなくなります。
洗うときだけでなく、スキンケアのコットン使用やクリームをすりこむとき、また顔のマッサージを行うときなど、肌をこすり過ぎないようにしましょう。
 
 

紫外線対策

紫外線には、UV-A波とUV-B波があります。
 
UV-A波は、生活紫外線と呼ばれ、通常の生活の中で自然に浴びている紫外線のことをいいます。これが、肌の乾燥を招き、メラニンを余分に生成蓄積し、しわやシミの大きな原因となります。
 
UV-B波は、海水浴やゴルフ、テニスなどレジャーで紫外線を浴びることで、肌にトラブルを起こす紫外線です。急に浴びたことで、水膨れや乾燥を招き、シミの原因となります。
 
ですから、屋外に出るときは、つばの広い帽子や手袋、日傘などで対策をとることが大きな効果を上げます。また、目から入る紫外線が肌に影響を与えますので、UVカットのサングラスも重要です。
 
紫外線が強いのは、真夏だけではありませんので、1年中防止する必要があります。曇りの日の紫外線量は、晴れの日の50%~80%です。曇りの日も紫外線対策を忘れずに。
 
 

妊娠中の肌対策

女性ホルモンとメラニン色素が関係しています。
「妊娠中にシミやそばかすができた」という声をよく聞きますが、それはメラノサイト刺激ホルモンが通常の10倍近くも増えるため、メラニン色素が多く作られてしまうためです。この時期は、普段以上に紫外線対策が重要です。
 
 

できてしまったシミへの対策はある?

 
「シミを消す方法」というのは、現代の医学では確立されていません。
しかし、シミの種類や状態によっては対策できることがあります。
 

ビタミンC誘導体

シミがまだ淡い褐色の状態の場合であれば、効果的な方法です。
「ビタミンC誘導体」とは、壊れやすく不安定なビタミンCを人工的に安定させた成分です。
 
ビタミンCに、抗酸化作用や美白効果があることはご存じだと思います。このビタミンC誘導体をイオン導入器などで浸透させることで、効果が見込めるでしょう。ただし、シミが薄くなったとしても、時間が経つと逆に増えてしまう場合があるので注意が必要です。
 
 

肝斑の対策

肝斑は、紫外線が当たる部分によくでます。
ただ、紫外線による直接のダメージによりできる他のシミとは違い、ホルモンバランスの変化、精神や肉体の不調などにより、神経刺激がメラノサイトを活性化していると考えられます。
 
そのため、ホルモンバランスを安定させる、精神的肉体的な不調の原因を取り除く、といったことが基本になります。紫外線対策は、他のシミと同じです。
 
 

レーザー

レーザーによるシミ取りは、短期間はシミが消えますが、メラノサイトがメラニンを大量に生産する仕組みは変わりません。残念ながら、元のシミはまた出てきてしまいます。
 
 

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