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恋愛依存症への3つの誤解
恋愛依存症 と聞いて思い浮かぶもの、恋愛依存症にまつわる誤解には、次のようなものがあります。
1.とっかえひっかえの「遊び人」のようなものは一部で、対象がたった一人との恋愛依存もあります。
2.ごく一部の人の特別な病気ではありません。誰もがなりうる可能性があります。
3.大した問題ではないとみなされます。しかし、そうではありません。アルコール依存や過食などのクロス・アディクション(複数の依存症)をかかえていたり、恋愛関係だけでなく、その他の人間関係でも苦労し、適度な距離を保てないことも多々あります。
当てはまるとヤバい24の傾向
誰にでもなりうるだけに、以下のような傾向が多ければ、恋愛や人間関係について見直しをはかって、パートナーとよく話しましょう。
1. 「あの人がいなければ何もできない」と思ったことがある
2. 「あの人なしでは生きていけない」と思ったことがある
3. さびしさのあまり、つい好きでもない人とデートをしたり、関係を持ってしまった
4. 「私の力であの人を変えてみせる」と思ったことがある
5. 多くの友人から「別れた方がいいよ」と言われるのに、どうしても別れられない
6. 相手の愛が手に入らないなら、何か思い切ったことをしてやろうと思った
7. 友人に「あなたのパートナーってひどい人ね」と言われたくないので、話題を避けたり、必死で弁解していることがある
8. セックスをしている瞬間だけが、愛を感じられるときである
9. 自分が追いかけるのはいいが、追いかけてくる相手には全く魅力を感じない
10. あっという間に恋に落ちるが、冷めるのもまたあっという間である
11. 特定の人から(もしくは誰でもいいから)「愛されている」感じが持てないと、自分の存在価値がすべて消え去っていくように感じる
12. 「別れる、別れない」で3か月以上ももめている
13. つくすのはいつも自分で、本当のところ、それに見合った愛は相手から得られていないと思う
14. 自分の人生を素晴らしいものに変えてくれる誰かが、いつかきっと現れると思う
15. 誰かに恋すると、それが生活のすべてになって、他のことはどうでもよくなってしまう
16. 自分さえ我慢すれば、この愛はきっとうまくいくと思う
17. 愛すれば愛するほど、憎しみも大きくなっていくことが多い
18. 「ケンカ→セックス→仲直り」というパターンが多い
19. 誰かから必要とされればされるほど、生きがいを感じられる
20. セックスの後、罪悪感に悩まされることが多い
21. 自分は欠点ばかりの人間だが、パートナーといる時だけはそれを忘れられる
22. セックスの後、とたんに相手の存在が煩わしくなる
23. 恋愛が三か月以上続いたことがない
24. 「なんで私ばっかりこんな苦労をしなければいけないの」と一人で嘆くことが多い
いかがでしたでしょうか。
誰にでも起こり得るこの恋愛依存症。ぜひ知っておいてほしいと思います。
【参考】
伊東明『恋愛依存症』KKベストセラーズ、2003より)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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