「おくすり1週間分だしておきますね」 3日で治ったら?

Mocosuku(もこすく)
  • 「おくすり1週間分だしておきますね」 3日で治ったら?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

「おくすり1週間分だしておきますね」 3日で治ったら?

公開日時

副作用が気になるときは?

 
一方、「薬を飲み続けることでの副作用が気になる」という声が聞かれることもあります。
 
実際に、抗生物質は体質により下痢などの症状がでてしまうこともあるため、「できるだけ早くやめたい!」という人もいるでしょう。
 
しかし、だからといって飲みきる必要がある薬を自己判断でやめてしまうのはご法度。あらかじめ処方される場合もありますが、下痢などの副作用が気になる場合には、医師に相談し整腸剤なども一緒に出してもらいましょう。
 
自宅に帰ってから迷った時も、薬局などに相談してみることが大切です。
 
 

「残薬」は年間500億円にも!

 
実は、日本で処方された薬を指示通りに飲んでいる人は、2~3割といわれています。
 
日本薬剤師会の調査によると、自己判断で飲むのをやめてしまったり、複数の病院で同じ病気に対する薬を重複してもらってしまった薬が残ったりすることで、1年間に無駄になっている薬代は500億円にのぼるとのこと。
 
いったん治ったと思い、飲み残しをしてしまうと、再び同じ病気になったり、さらに悪化して、治療が長引くことにもつながります。そうするとかえって個人の身体や金銭面の負担となり、ひいては日本の医療費も圧迫してしまいます。
 
処方された薬は指示を守って飲むことが、健康への近道です。

 
 
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【薬】新着記事

世界中が重要視! 『薬剤耐性(AMR)』の拡大を防ぐ対策

世界中が重要視! 『薬剤耐性(AMR)』の拡大を防ぐ対策

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「風邪をひいたら抗生剤!」 そんな風に思っていませんか? 一般的に抗生剤と呼ばれる抗菌薬は、実は風邪などのウイルスには効...

2019/06/14 18:30掲載

長くツライ便秘… 便秘薬に頼っても大丈夫?

長くツライ便秘… 便秘薬に頼っても大丈夫?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ つらい便秘が長引くときは、セルフメディケーション(※)として便秘薬を使う方法もあります。 セルフメディケーションを取り入れる際は「どの...

2018/03/26 18:30掲載

医薬品・医薬部外品・化粧品… この三つの違いはなに?

医薬品・医薬部外品・化粧品… この三つの違いはなに?

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ ドラッグストアなどで買い物をするときに、「薬用」とか「医薬部外品」といった表示が気になったことはありませんか? 薬やスキンケア用品など...

2018/03/06 18:30掲載

今さら聞けない「漢方薬」 ふつうの薬とは何が違う?

今さら聞けない「漢方薬」 ふつうの薬とは何が違う?

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 「漢方薬」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 「ふつうの薬よりなんか良さそう」「副作用が少ない」「緩やかに効果がでる」な...

2018/02/19 18:30掲載

自分の健康を管理する。「セルフメディケーション」を知ろう

自分の健康を管理する。「セルフメディケーション」を知ろう

執筆:大田 あこ(薬剤師) 皆さんは「セルフメディケーション」という言葉をご存知でしょうか? 高齢化社会といわれる近年、生活習慣病の増加などに伴い、健康の維持、病気の予防への関心が高まっています。...

2017/10/28 18:30掲載

8月24日は「薬害根絶デー」 薬害と副作用の違いとは

8月24日は「薬害根絶デー」 薬害と副作用の違いとは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 病気を治療したり悪化を防ぐために飲む薬。 「薬は安全」と思って飲んでいる人は多いでしょう。しかし、人災で薬による健康被害(薬害)が...

2017/08/23 18:30掲載