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出始めの咳には
風邪による咳は、肺や気管などの呼吸器へのウイルスや細菌の侵入を防ぎ、排除させようとする生体の防御反応。
身体を守っている粘液がからめとった異物が痰です。気道に炎症が起こると痰が増えて粘り気が増します。痰を出しやすくしてくれる成分を含むハーブや粘液質をもつハーブでケアしましょう。
<ハーブティー>
タイム+マロウブルー
痰をだしやすくするハーブと、喉をやさしくガードする粘液質のハーブとのブレンド。飲みにくい場合は、ペパーミントやレモングラスとブレンドすると風味がよくなります。
※ハーブティーをお子様へ与える場合は、大人の1/2程度の濃度に薄めたティーを、様子をみながら飲用させてください。
<アロマオイル>
ユーカリのオイル塗布
ユーカリは抗菌や抗ウイルスの働きに優れたハーブ。植物オイルで希釈したユーカリ精油を胸に塗布しておき、体温で温まった成分を少しずつ揮発させて呼吸器に働きかけます。
就寝中の咳を和らげたいときなどにおすすめの方法です。植物オイルは使い勝手のよい、ホホバオイルで希釈する方法をご紹介します。
(使用方法)
10mlのホホバオイルに2滴のユーカリ精油を垂らして希釈したオイルをつくる。
希釈したオイルを手に取り体温で温め、胸やデコルテ付近に優しくトリートメントする。
※ユーカリ精油のオイル塗布は3歳以下の乳幼児や、妊娠中の方はご使用になれません。
※3歳以上のお子様に希釈したオイルを塗布したい場合は、希釈濃度を大人の半分以下にしてください。
※アロマオイルは植物の化学成分が濃縮したエッセンスです。原液が皮膚や粘膜に直接触れないよう、十分にご注意ください。
※パッチテストをしてからのご使用をおすすめいたします。
いかがでしたか?
ハーブティーやアロマオイルは心地よい芳香で癒しをくれるだけではなく、私たちの体に穏やかに働き、病気の予防やセルフケアとしても、お使いいただくことができます。
植物のフィトケミカル(植物化学)成分の働きを高めるためには、十分な睡眠や栄養をとり、疲れを溜めないようにするなど、免疫力を落とさないような心がけも大切です。
今シーズンはぜひ、天然成分を上手に取り入れて、風邪予防対策をしてみませんか。
〜注意事項〜
ハーブを利用した植物療法は医療のかわりではなく、健康の増進や病気の予防に役立てるものです。症状が続く場合や既往症のある方、お薬を服用されている方の使用につきましては医師の指示にしたがってください。
体調や体質、利用方法によっては健康を損ねる場合もあります。それぞれのハーブの注意事項や使い方をよく確認したうえ、自己責任で使用するようにしてください。
<執筆者プロフィール>
磯部 花央璃 (いそべ かおり)
JAMHA認定ハーバルセラピスト。AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。JATA認定ハーブセラピスト、ハーブティーソムリエ。日本園芸協会認定ハーブコーディネーター。植物の癒しのパワーを身を以て実感した経験から、ハーブを学ぶ。健康や美容に役立つハーブやアロマテラピーの利用方法・楽しみ方を提案。ハーバルライターとしても多数執筆中。ハーブ&アロマkaori herbalroom主宰。
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