初期症状が風邪に似ている「ギランバレー症候群」とは

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初期症状が風邪に似ている「ギランバレー症候群」とは

公開日時

 ギランバレー症候群の原因

 

ギランバレー症候群は、先行感染として、カンピロバクターによる急性胃腸炎、サイトメガウィルス、EBウィルス、マイコプラズマなどがありますが、ワクチン接種後の発症例もあります。
 
また、自己免疫の異常によるものだと考えられ、自分で自分の神経を攻撃してしまうことが原因となっています。患者の約6割がギランバレー症候群にかかり始めたときに、血液中に「糖脂質」という抗体が発見されています。
 
現状では、これが神経を攻撃している可能性が高いとみられています。

 
 

 ギランバレー症候群の治療法は?

 

正しく治療を行えば症状は発症から1か月ほどでピークを迎え、だんだんと回復へ向かっていきます。
 
8割の患者がおよそ3か月~1年ほどで回復しています。
 
ただ、この疾患は診断が難しい病気のため、発見が遅れてしまうことも多いです。
 
早い段階で治療すれば回復は早まりますが、一方で10~20%の患者は「歩けない」「しゃべりにくい」といった後遺症を残すと言われています。
 
また最悪の場合1~5%の患者が死亡しているというデータもあります。いずれにしても早期発見、早期治療が大切です。
 
少しでも異変を感じたら、神経内科で治療を受けましょう。

 
 

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