「女子力」についてマジメに考えてみる

Mocosuku(もこすく)
  • 「女子力」についてマジメに考えてみる

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

「女子力」についてマジメに考えてみる

公開日時

現代人の女子力は低下している?

 
芸能界だけでなく、ハイブランドのファッションショーでも「ジェンダーレスファッション」が登場して、スカートは女子のものではなくなってきているほど。
 
これまでのジェンダーにとらわれない、多様な生き方がますます広がっているようです。

 
ファッションや趣味嗜好だけではなく、仕事と家庭生活といった基本的なライフスタイルも多様化し、女性が社会で活躍しています。国からも「女性活躍推進法」が打ち出されていますね。
 
一方、仕事をする上では女性が活躍する場面が多くなるほど「まだまだ誰もが活躍できるというわけではない」ということを実感することが多いのではないでしょうか。
 
たとえば男性と同様にバリバリに働きキャリアを積んではいたものの、結婚をして妊娠を望んでもなかなか子どもができないと悩み、これまでの働き方やライフスタイルを見直す人もいます。
 
また、育児休暇から無事に元の職場に復帰し、これまでと同じ量の仕事をこなそうと思っても、残業はできずに持ち帰りの仕事が増え、子どもを寝かしつけた後に夜な夜な仕事をして体調をくずしてしまうといったケースもあります。
 
もちろん子育て、家事、仕事と、効率よくこなしている人もいますが、だれもがバリキャリママになれるわけではありません。女性も、男性と肩を並べて働けることは素晴らしいことですが、いろんな場でジェンダーレスになったとしても、完全にボーダーがなくなることはないのかもしれません。
 
最初に説明した、生物学的な性としての「女」であることを無視することはできないからです。
 
もしもそれを無視した生活を続けようとすれば、身体からは何かしらのサインを出してくるでしょう。
 
女性の性周期など、女性特有で繊細な身体機能がダメージを受けてしまうという点で、活躍することが期待される現代人は女子力低下の危機と隣り合わせなのかもしれません。

 
 

「波」を乗りこなす力が「女子力アップ」!?

 
「人間の性」には生物学的な「性」だけでなく、ジェンダーという概念も含めていろんな「性(セクシュアリティ)」があります。
 
多くは男女を分けて区別するものです。でも、2つに分類することができないことも多くあります。
 
つまり、ある部分では男女という2つの色に分けることができても、ある部分では2色にはなりません。
 
色は無限にあるのと同じく、「性(セクシュアリティ)」は多様な「自己表現」であるとも考えられています。女性は綺麗、美しいという秩序がある限りは、それを表現し続ける、つまり女子力アップをめざし続けるのではないでしょうか。
 
しかし、身体が自然とつくりだす美もあるので、やはり身体の性が表現しようとしていることも無視はできません。
 
たとえば、美肌の時期とそうでない時期があることに気付いている人も多くいるでしょう。ダイエットで効果が出やすいときとそうでないときがあるのを気付く人もいるでしょう。
 
どちらも月経が始まった後から、排卵日まであたりが調子の良い時期です。
 
肌の調子が悪い時期だからといって、あれこれやろうとすると逆に肌荒れを起こしたりすることもあります。このように、女性ホルモンの波にうまく乗ることが、1つの女子力アップの方法です。
 
年齢によっても、女性ホルモンが活発で成熟している20~30歳代の時期と、不安定な思春期、産後(産褥期)、更年期などの波があります。
 
その時々の変化を受け入れていくことが、女子力を高める秘訣なのかもしれません。

 
 
<執筆者プロフィール>
座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師。大手病院産婦人科勤務を経て、株式会社とらうべ社員。育児相談や妊婦・産婦指導に精通。
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【ライフスタイル】新着記事

掃除・洗濯・料理だけじゃない 「名もなき家事」に注目!!

掃除・洗濯・料理だけじゃない 「名もなき家事」に注目!!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 女性が働きやすくなった社会的背景などもあいまって、共働き世帯が増加している日本。 しかし、家事の負担はいまだに妻に大きく偏っていると指摘...

2019/05/31 18:30掲載

交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 「モナリザ」といえばレオナルド・ダ・ ヴィンチが描いた、有名な女性の肖像画が思い浮かびます。 ...

2019/01/15 18:30掲載

「孤独」が健康リスクに? 「孤独」が健康に及ぼす影響とは

「孤独」が健康リスクに? 「孤独」が健康に及ぼす影響とは

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 「無縁社会」という寂しい言葉がユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選ばれたのは2010年のことでした。 絆が薄れ孤立する人...

2018/04/29 18:30掲載

笑うより泣く方がストレス解消に? 「涙活」の効果とは

笑うより泣く方がストレス解消に? 「涙活」の効果とは

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、就活、終活、温活など「○活」が流行っています。 そんな中に「涙活(るいかつ)」もあります。 1か月に2~3分で...

2018/03/22 18:30掲載

NNKよりPPK。「老衰」という逝き方を考える

NNKよりPPK。「老衰」という逝き方を考える

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ いま、日本では超高齢社会が到来しています。 メディアなどでも高齢者・老人についてのイベントや情報が増えていますね。 そんな超...

2018/03/21 18:30掲載

自宅ではスリッパ派?裸足派? メリットとデメリットを徹底比較!

自宅ではスリッパ派?裸足派? メリットとデメリットを徹底比較!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 皆さんは自宅でスリッパを履きますか?それとも裸足ですか? 季節によって、もしくは部屋によって使い分けている方もいるでしょう。 そ...

2018/01/21 18:30掲載