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歩行者の油断
運転者と同時に、歩行者の方も注意しなければなりません。
忘年会帰りで酔っ払っていた、友人たちと話が盛り上がって自動車への注意が散漫になっていたなども想定されます。
ちなみに、子どもの交通事故件数は5月から7月がピークだそうです。子どもにとってはこの季節は「魔の季節」と呼ばれているようで、4月に新学期を迎え緊張した日々が続いてきたのが、この時期になると慣れてきて、事故につながるのだそうです。
ですから、「慣れ」や「油断」といった、心理的要因も事故に関連してくることになります。
事故回避に向けて
以上のような事故リスクを回避するためには、次のようなことに気をつける必要があるでしょう。
いつも以上に気を引き締めて運転する
車の冬支度を整える
早めのヘッドライトの点灯
もちろん、飲んだら絶対、運転はしない
歩行者も交差点など道路を歩くときは、注意を怠らない
電車事故はどうか
自動車事故に対して、電車事故について12月は何か特徴的なことがあるのでしょうか?
国土交通省のデータによると、電車による人身事故は、関東ではここ数年、事故数が増えているようです。
中には鉄道自殺も含まれ、2015年度は「毎日一人が鉄道自殺をしている計算になる」とのこと。
自殺のピークは4月5月が多くなっていて、12月は統計的にはむしろ少ないですが、年の瀬に絶望がこうじて自殺に至る可能性はあり得るでしょう。
その他には、とくに12月と限定された統計は見つかりませんでしたが、ホームからの転落、線路内立ち入り、踏切の直前横断などの事故が指摘されています。
多くの人が出かけ、飲んで酔っているとか、気のゆるみなどが、これらの事故につながることは容易に想像できますから、くれぐれも気をつけていただきたいものですね。
【参考】
交通事故・弁護士相談広場『交通事故が発生しやすい時間帯・季節はある?』(https://www.jicobengo.com/knowledge/traffic-accident-season.html)
Business Journal『鉄道の人身事故、関東で増加、年間600件で毎日1人以上が自殺~警察は情報開示拒否』(http://biz-journal.jp/2013/12/post_3598.html)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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