「猫背」はこんなに悪い! 予防・改善法をご紹介

Mocosuku(もこすく)
  • 「猫背」はこんなに悪い! 予防・改善法をご紹介

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

「猫背」はこんなに悪い! 予防・改善法をご紹介

公開日時

 

猫背を防ぐ5つの方法:その1「理想の姿勢」

 

その1:理想の姿勢をチェック

「良い姿勢」「理想の姿勢」といっても指標がなければ確認ができません。理想の姿勢は、美学、生理学、解剖学といった立場によっても理想とされるものが違います。
 
ここでは、医学的な立場からみた理想の姿勢についてみていきましょう。
 
骨の位置関係、筋肉や内臓がスムーズにはたらける「良い姿勢」ということになります。確認するときは横と後ろの2つの方向からみます。
 
・横からみたとき
 耳 ⇒ 肩 ⇒ 骨盤(太ももの骨の出っ張り部分) ⇒ 膝関節(お皿の少し後ろ) ⇒ 外くるぶしの2cm前
 
後ろからみたとき
後頭部の突出した部分 ⇒ 背中の突出した部分 ⇒ お尻の割れ目 ⇒ 両膝の真ん中 ⇒ 両方の内くるぶしの真ん中

 
この2つの方向からみて、それぞれの使用となる各部位が1本の真っ直ぐなライン上にきているのが理想の姿勢とされています。
 
 

猫背を防ぐ5つの方法:その2「猫背の種類」

 

その2:自分はどのタイプの猫背? 種類を知って対策を

 
ひとくちに猫背といっても、人それぞれ違うもの。人によって「まったく同じ」というものはありません。
 
しかし、次の4つに大きく分けることはできます。順番に見ていきましょう。
 
・首猫背
頭が前方に突出し、全体として猫背になっているタイプ。「ストレートネック」ともいわれています。
 
・背中猫背
肩甲骨のあたりが前方に丸くなっているタイプ。デスクワークの多い人によく見られ、とくにパソコンを良く使うお仕事の人には背中猫背のタイプが多いといわれています。
 
・腰猫背
腰が強く曲がっているタイプ。重労働の仕事をしたり、農作業などを頻繁にする人にみられる猫背です。やや年配の人に多いといわれています。

 
・S字猫背
もともと背骨は軽いS字状のカーブを描いています。それが極端になっているのがS字猫背です。
 
下腹がぽっこりとみえてしまう猫背。一般的にもよくみられるタイプです。座るときの姿勢がわるい、産後の女性などにみられやすいといわれます。

 
 

猫背を防ぐ5つの方法:その3「専門家」

 

その3:専門家に相談してみる

 
猫背には病気が原因で骨が変形していたり、骨格がズレているといったことも考えられます。
 
姿勢が気になるうえに、肩こりや頭痛、しびれといった症状があればとくに専門家の意見を聞くことがおすすめです。
 
まずは、骨・筋肉を専門とする整形外科を受診するのが一般的です。
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【健康と病気】新着記事

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 近年、薬や薬局にまつわる制度が大きく変化しています。 2016年4月からスタートした「かかりつけ薬剤師制度」では、“患者のための薬局”...

2019/07/26 18:30掲載

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

執筆:磯野 梨江(管理栄養士) 医療監修:株式会社とらうべ ケールと聞いて青汁を連想される方も多いのではないでしょうか? なんとなく苦くて不味いイメージが強いですが、ケールには現代人に不足しがちな栄...

2019/07/23 18:30掲載

頭皮がたるむと顔もたるむ?  頭皮の老化と顔のカンケイ

頭皮がたるむと顔もたるむ? 頭皮の老化と顔のカンケイ

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 『フェイスラインがぼやけてきた』『ほうれい線のハの字型が目立ってきた』『口角が下がってきた』… いずれも顔のたるみを痛感する憂鬱な現象...

2019/07/19 18:30掲載

自律神経に良い『トリプトファン』を効果的に摂取してハッピー♪になろう

自律神経に良い『トリプトファン』を効果的に摂取してハッピー♪になろう

執筆:磯野 梨江(管理栄養士) 医療監修:株式会社とらうべ 「トリプトファン」はアミノ酸の一種です。 トリプトファンが不足すると精神的に不安定な状態や不眠などを招き、やがて自律神経や体内リズムの乱れ...

2019/07/16 18:30掲載

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ フルーツは健康や美容によい栄養素を摂取できる食品として、私たちの食生活に浸透しています。 ...

2019/07/12 18:30掲載

お口の中の細菌は万病のもと 『口腔内フローラ』の重要性を説く!

お口の中の細菌は万病のもと 『口腔内フローラ』の重要性を説く!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 腸内細菌が形成する「腸内フローラ」はすでによく知られるようになりましたが、お口の中の「口腔内フローラ」についてはいかがでしょうか? 「...

2019/07/02 18:30掲載