目をパチパチ、まばたきが多いのはクセじゃない?「チック症」

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目をパチパチ、まばたきが多いのはクセじゃない?「チック症」

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チック症への対処法

 
大人のチック症は、慢性化している状態になると、完全に症状を取り除くのは難しいとされています。
 
しかし、完全になくすのは難しくても、適切な治療や対処を行っていくことで、改善させていくことは可能です。
 
次に代表的な対処法を述べてみましょう。
 
 

セルフコントロール

 
自分でストレスの原因となっているものを特定して、それに対する対処をすることが大切です。
 
現代はストレス社会だといわれます。ですから、ストレスを完全になくすということは難しいので、気分転換ができる方法、没頭できる趣味、楽しいと思える時間などを多く作り、自分なりのストレス発散方法をみつけて、ため込まないようにすることが大事です。
 
また症状がでることを気にするあまり、それがストレスになったり、強迫観念にもなり、逆に悪化することもあるので、気にしすぎは良くありません。
 
自分でなんでも解決しようとせず、家族や同僚など周囲の人に頼ってみることも大切でしょう。

 
 

食事

 
ストレスを受けると免疫力も低下してきます。ビタミンCを摂る必要があります。
 
1日の摂取量の目安は、10mg程度を摂取しましょう。
 
・ビタミンCを多く含む食品
パプリカ、パセリ、芽キャベツ、レモン、キウイ、柿、など
 
また、ビタミンB群は神経疲労の回復や老廃物の代謝を促してくれます。
 
・ビタミンB群を多く含む食品
うなぎ、卵、納豆、マグロ、牛乳、など
 
 

受診

 
日常生活に支障をきたすならば、精神科や神経内科、心療内科を受診して相談しましょう。
 
奇声を発する、手に症状が出て文字が書けず普段の生活に支障がある場合などには、薬物を使用して症状を改善させることがあります。
 
ドーパミンの分泌を抑えて、興奮を鎮め、症状を緩和させる抗精神薬を使用します。
 
副作用なども出てくる場合もあるので、医師と相談しながら使用します。
 
 
チックの症状は、何かに没頭しているときには出ない場合が多いので、没頭する時間を多く作るのはいい方法でしょう。
 
しかし、なかなか症状が改善されない場合は、一人で悩んでいないで、専門医に相談してみましょう。
 
 

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

 

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