「血管年齢」や「カラダ年齢」、いったいどういう意味?

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「血管年齢」や「カラダ年齢」、いったいどういう意味?

公開日時

血管年齢、カラダ年齢の若さを保つ方法

 
生活習慣を整えることで、血管年齢、内臓年齢、カラダ年齢の若さは保つことができます。
 
若さを保つ食生活の3つのポイントをご紹介します。
 

その1:糖化を防ぐ

 
糖化とは、「体のこげ」と言われるものです。
 
食事から摂取した余分な糖質が、体内のたんぱく質と結びつくと、「AGEs(Advanced Glycation End Products;糖化最終生成物)」という名の老化物質を生成し、細胞を劣化させて老化の原因になります。
 
食後の血糖値が急激に上昇することで余分な糖質が生成されやすくなり、糖化が促進されます。
 
糖化を防ぐためには、糖質の摂りすぎに注意しましょう。
 
糖質はごはんやパン、麺類などの主食に多く含まれます。そのほか、砂糖や果物に含まれる果糖も糖質です。
 
また、血糖値を緩やかに上昇させることを心がけましょう。
 
ごはんは1食あたり1膳を目安にし、麺類とごはんなど、糖質の多い食品の重ね食べは控えましょう。
 
野菜や海藻類の入った小鉢や汁ものを糖質よりも先に摂ることも有効です。

 
 

その2:良質な油を摂る

 
油にも種類があります。良質な油を摂ると、血液の流れがスムーズになり、炎症が抑えられ、動脈硬化の予防になります。
 
意識して摂取してもらいたいのはオメガ3系の油です。
 
オメガ3系の油はまぐろやサバ、さんま、あじなどの魚に多く含まれるDHA・EPA、アマニ油やエゴマ油などに含まれる「α-リノレン酸」です。
 
日本人はオメガ3系の油の摂取量が少ないため、意識して摂取しましょう。
 
また、揚げものや炒め物、スナック菓子などの油は過剰摂取なりやすいので、控えましょう。
 
 

その3:塩分を摂りすぎない

 
塩分の摂取が多いと、高血圧へのリスクが高まり、動脈硬化の進行も早めます。
 
日頃から塩分の摂りすぎに注意しましょう。
 
とくに濃い味になりがちな外食や加工食品、漬物など塩分の高い食品を頻繁に摂る方は注意が必要です。加工食品や漬物は1日の回数や量を決めて取り入れるとよいでしょう。
 
また、だしをしっかりととり、調味料の量を減らすなど、調理での工夫でも減塩できます。
 
以上、食事の3つのポイントをあげました。
 
このほか、日常的に運動習慣があることも若さを保つために有効です。
 
この機会にご自身の生活を見直してみてはいかがでしょうか
 
 

<執筆者プロフィール>
桜 イクミ(さくら・いくみ)
管理栄養士・健康運動指導士・フードスペシャリスト
株式会社 とらうべ 社員。病院での栄養管理・栄養指導の経験を経て、現在は企業で働く人の食と健康指導を行っている
 

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

 

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