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脳の自己免疫疾患?
免疫システムが外敵ではなく自分に向いてしまう病気を「自己免疫疾患」と呼びます。
アレルギーなどもこのひとつです。
強迫性障害もこれと同じように、脳の自己防御システムがリスクに備えて機能することが、結果として余計なところで過剰に反応しているのではないかという説が、強迫性障害の原因として考えられています。
専門医によると、清潔で便利で、しかも危険にさらされないような生活、あるいは、狭い空間でも不自由のない生活、たとえば、休日にインターネットやゲーム、食事はコンビニ弁当で済ませ、暇を持て余しているといった状態が、強迫性障害発症の温床となるとのこと。
多少不便で、自然に触れる機会が多いような生活が、強迫性障害の予防になるともいえるかもしれません。
【参考】
・原井宏明 岡嶋美代『やさしくわかる強迫性障害』ナツメ社、2015.
・いしゃまち『細かいことが気になる…強迫性障害の症状と原因とは』(https://www.ishamachi.com/?p=8746)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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