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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
インフルエンザやノロウィルスなどの感染症対策として、アルコール消毒が奨励されています。
昨今はオフィスやトイレ、公共・商業施設の受付などでも、消毒液やスプレーが設置されているのをよく見かけますよね。
そんなアルコール消毒は、石鹸で手を洗うよりも効果が高いのでしょうか?
今回はアルコール消毒の効果や消毒の仕方、注意点などを確認していきましょう。
消毒用アルコール
手指や台所の器具などの消毒用に使われるアルコールは、人への毒性が低い第3類医薬品に分類される「エタノール(エチルアルコール)」と「イソプロパノール(イソプロピルアルコール)」です。
「日本薬局方」という、厚生労働大臣が定める医薬品の規格基準書で規定されています。
消毒用エタノール
エタノールはアルコール発酵によって製造されます。
サトウキビなどの糖質とトウモロコシやジャガイモなどのでんぷん質が原料になっています。
イソプロパノールよりも毒性が低いといわれています。
消毒用エタノールは、エタノール約80%、水約20%に調整してあります。
食器など口に入るものも消毒できますが飲用はできません。
消毒用エタノールIP(イソプロパノール)
消毒用エタノールにイソプロパノール液が添加されています。
こちらは口に入るものの消毒や傷口への使用は禁止、もちろん飲用も不可です。
その他
その他、消毒効果があるものとして除菌アルコールスプレー、アルコール除菌シート、ジェルタイプの消毒剤なども挙げられます。
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