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よく噛んでゆっくり食べる!
脳の「満腹中枢」が刺激され「お腹いっぱい」と感じると、満腹感が得られることがわかってきました。
食事によって血糖値が上昇し、脳の視床下部に高濃度のブドウ糖が送られて満腹中枢が働きます。
ここまでおよそ15分余りかかります。
ですから、早食いの人は満腹中枢が刺激されるまでに食べ過ぎてしまう可能性があります。
一方、よく噛んでゆっくり食べていると少ない量で満腹中枢が満たされます。
あわせて、消化酵素「アミラーゼ」の分泌が活性化し消化が促進されますし、唾液も分泌されて口腔内が健康に保たれます。
小さい頃からよく指導される「1口30回」は的を射ているのですね。
別のアプローチ法として、よく噛まないと消化できないような生野菜や漬物、海藻やキノコ、ナッツ類などを食材に選ぶというのも一つです。
早食いの癖がある人は、一口食べたらその都度箸を下に置く「箸置きダイエット」もおすすめです。
何はともあれ皆さん、健康維持の極意は「よく噛んでゆっくり食べて“腹八分目”を心がけること」といえるのではないでしょうか。
【参考】
コトバンク『バイオスフィア2』(https://kotobank.jp/word/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A22-1749629)
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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