鼻がつまって眠れない… 寝るときの鼻づまりを解消する方法

Mocosuku(もこすく)
  • 鼻がつまって眠れない… 寝るときの鼻づまりを解消する方法

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

鼻がつまって眠れない… 寝るときの鼻づまりを解消する方法

公開日時

鼻づまりの解消法:寝る前の対処

 
前述の寝ているときの対処に加え、さまざまなグッズの使用を含む寝る前の対処も検討してみましょう。
 

薬を使う

 点鼻薬など鼻炎薬の服用とあわせて、風邪対策の塗り薬を使用する方法もあります。
 使用に際しては、症状を医師や薬剤師に説明して助言を得ることが大切です。
 

メンソールやハッカ油などの使用

 メンソールやハッカ油などはアルコールの一種の有機化合物で、ご存知のように少量使うことで鼻をスッキリさせる効果が期待されます。
 

蒸しタオルで温める

 寝ている時と同じように、寝る前にも蒸しタオルで温めると楽になります。
 

ベッドで寝る

 ハウスダストは床から15センチメートル付近にたまるという説があります。
 布団はハウスダストを吸い込む可能性が高くなります。
 

加湿器の使用

 乾燥によって鼻の粘膜を傷める、低湿度によってハウスダストやウィルスが浮遊しやすくなる、などの状態を防ぎます。
 

鼻うがいをする

 ペットボトルにストローを挿すなどして手製の「鼻うがい器」ができます。
 30~35度のぬるま湯に塩を小さじ2分の1くらい混ぜ、鼻うがい器を鼻の穴に当てて「えー」と声を出しながら容器を押して鼻の穴にぬるま湯を入れます。
 終わったらティッシュペーパーで鼻を押さえて、鼻腔内の水けを取り除きます。
 

鼻カイロ

 朝起きたてに温かい蒸しタオルを鼻に乗せる「鼻カイロ」も専門医のおすすめです。
 

鼻腔拡張テープ

 鼻に貼って鼻腔を拡げる「鼻腔拡張テープ」というテープがあります。
 自分の鼻にサイズを合わせることがコツだといいます。
 
 
以上、鼻づまり対策のあれこれをご紹介してきましたが最後にもう一つ。
 
アルコールを飲むと鼻づまりが起こりやすいことはご存知でしょうか。
 
アルコールには脱水を促す利尿作用があります。
 
それによって粘膜が乾燥して鼻づまりになりやすくなります。
 
さらにアルコールは血行も良くしますから、血管が広がり鼻の粘膜の「海綿体」が血液を溜め込んで腫れ、鼻づまりにつながることも指摘されています。
 
鼻づまりに関しては、お酒の「百薬の長」は通用しないようです。
 
 
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【アレルギー】新着記事

目と鼻だけじゃない? 花粉症にはこんな症状も!

目と鼻だけじゃない? 花粉症にはこんな症状も!

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 花粉症の季節がやってきました。 前年夏の天候に飛散量が左右されるという花粉。 日本気象協会によると、各地のスギ花粉飛散ピークは3...

2019/02/22 18:30掲載

鼻がつまって眠れない… 寝るときの鼻づまりを解消する方法

鼻がつまって眠れない… 寝るときの鼻づまりを解消する方法

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 寒暖差が激しい季節の変わり目や花粉症の影響などから、鼻づまりで夜眠れないという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 鼻づまりに...

2018/06/24 18:30掲載

果物や豆乳で? 突然発症する『口腔アレルギー症候群』は花粉症とも関連あり?

果物や豆乳で? 突然発症する『口腔アレルギー症候群』は花粉症とも関連あり?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 野菜や果物を食べたときに、口のなかや喉、唇に、ピリピリ・イガイガした刺激やかゆみ、腫れなどを感じたことはありませんか? そのような症状...

2018/05/01 18:30掲載

“イイにおい”が原因で体調不良? 「香料アレルギー」とは

“イイにおい”が原因で体調不良? 「香料アレルギー」とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 日本人の消臭意識は、世界的にもずば抜けて高いといいます。 「過敏すぎる」と指摘される向きもあります。 そして、芳香剤や柔軟剤、お菓子...

2018/03/02 18:30掲載

これも現代病?「寒暖差アレルギー」その症状や治療法は

これも現代病?「寒暖差アレルギー」その症状や治療法は

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 季節の変わり目や内外の温度差が大きい環境で、咳やクシャミ、鼻水などの症状がでるなど、原因不明の風邪のような症状が出たら、「寒暖差アレルギー」...

2017/12/12 18:30掲載

年々患者数が増加傾向にある「アトピー」  発症に遺伝はどれだけ影響する?

年々患者数が増加傾向にある「アトピー」 発症に遺伝はどれだけ影響する?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 正式には「アトピー性皮膚炎」と呼ばれるアトピー。 皮膚にかゆみを伴う湿疹ができる病気です。 原因はさまざまで、たとえば、皮膚の乾...

2017/12/02 18:30掲載