お腹のカビ「カンジダ」 腸内で増えすぎると恐ろしい症状が?

Mocosuku(もこすく)
  • お腹のカビ「カンジダ」 腸内で増えすぎると恐ろしい症状が?

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

お腹のカビ「カンジダ」 腸内で増えすぎると恐ろしい症状が?

公開日時

腸内環境の乱れは、カンジダ増殖の絶好のチャンス!

 
腸内には、他にも善玉菌や悪玉菌など、多くの細菌が存在します。
 
そのうち、通常真菌が占める割合は全体の1%程度です。
 
カンジダは勝手に増えるわけではありません。
 
次のような条件下で繁殖しますので、当てはまるときは要注意と言えるでしょう。
 

抗生物質を飲んでいる

疲れや寝不足、ストレス、ステロイド剤内服中などで、免疫力が低下している

糖分(砂糖や白米、うどんや麺類など)や加工食品をよく食べる

アルコールをよく飲む

便秘である

 
感染症のときによく処方されるのが抗生物質です。
 
これは原因となる細菌だけでなく、腸内の善玉菌など、他の細菌も殺してしまいます。
 
一方で、カンジダなどの真菌やウイルスを殺すことはできません。
 
また、ストレスやステロイド剤の内服は、カンジダへの抵抗力自体を弱めます。
 
腸内環境の乱れによってカンジダが増殖するもう一つの要因に、食事バランスの問題があります。
 
カンジダは甘いものや白米やパンなど、糖分の多いものをエサにして増えていきます。
 
また、遺伝子組み換え食品は、腸内で抗生剤と同じような働きをします。
 
その多くは添加物の多い加工食品や家畜のエサ、大豆やトウモロコシ、じゃがいもなどに使われています。
 
他にも、お酒の飲みすぎや偏った食事など、腸内環境を乱す原因はさまざまです。
 
 

カンジダが腸内で増えすぎると、こんな恐ろしい症状が!

 
腸には、消化吸収、異物の排泄のほか、免疫力の強化、感染予防、解毒、自律神経やホルモンバランスのコントロールなど、とても多くの働きがあります。
 
しかし、カンジダは腸の粘膜を壊し、炎症を起こしながら増えていきます。
 
炎症物質や細菌、たんぱく質など、本来は腸にあるべきものが、傷ついた粘膜から血流にのって体中にまき散らされ、身体のあちこちでトラブルを引き起こします。
 
これを「リーキーガット症候群」といいます。
 
腸の働き自体が弱まり、身体のあらゆる場所で異物反応が起こるリーキーガット症候群では、次のような症状が見られます。
 

消化器症状:便秘や下痢、食欲不振、栄養障害など

全身症状:頭痛や疲れ、低血糖、アレルギー反応など

精神症状:うつや集中力の低下、情緒不安定など

 
さらに迷惑なことに、カンジダはこれらの症状に乗じて、恐ろしい負の連鎖を招くのです。
 
カンジダは糖分をエサにしますから、カンジダが増殖すると糖質が消費され低血糖になります。
 
それを改善しようと、脳は「糖分を食べろ」と指令を出します。
 
そうすると、さらにカンジダが増えて腸の粘膜が破壊されるという、悪循環に陥るわけです。
 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【感染症】新着記事

お腹のカビ「カンジダ」  腸内で増えすぎると恐ろしい症状が?

お腹のカビ「カンジダ」 腸内で増えすぎると恐ろしい症状が?

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 腸の中には多くの細菌がいます。 実は、細菌のほかに、いわゆる「カビ」もいることを皆さんご存知ですか? その代表が「カンジダ」とい...

2018/10/21 18:30掲載

野山の散策には要注意! マダニを媒介して感染する「ライム病」

野山の散策には要注意! マダニを媒介して感染する「ライム病」

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ アメリカのコネチカット州ライムで初めて流行したので「ライム病」と名づけられたこの病気は、マダニが伝搬する感染症です。 カナダ人ロック歌...

2018/09/14 18:30掲載

感染症対策の「アルコール消毒」 その有効性と注意すること

感染症対策の「アルコール消毒」 その有効性と注意すること

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ インフルエンザやノロウィルスなどの感染症対策として、アルコール消毒が奨励されています。 昨今はオフィスやトイレ、公共・商業施設の受付な...

2018/04/04 18:30掲載

動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

動物からヒトに感染する「動物由来感染症」 過度な接触に注意を

執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 福岡県に住む60代女性がネコから感染したとみられる「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」により死亡していたと、先ごろ厚生労働省が発表しま...

2018/03/13 18:30掲載

大人もこどもも、長引く咳には要注意。 「百日ぜき」の可能性も

大人もこどもも、長引く咳には要注意。 「百日ぜき」の可能性も

執筆:青井 梨花(助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 小さいお子さんや赤ちゃんに多く発症する「百日ぜき」は近年、大人の患者も増えています。 大人の百日ぜきは症状が軽く、風邪と間違って放置す...

2018/01/23 18:30掲載

女性にうつることも?「インキンタムシ」とはどういう病気?

女性にうつることも?「インキンタムシ」とはどういう病気?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「インキンタムシ」という病名を聞いたことがありますか? 昔の病気のように思っている方もいるかもしれませんが、今もある皮...

2017/11/17 18:30掲載