今日から実践! 健康のためのヨーグルト活用法

Mocosuku(もこすく)
  • 今日から実践! 健康のためのヨーグルト活用法

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

今日から実践! 健康のためのヨーグルト活用法

公開日時

ヨーグルトに寄せられる期待

 
ヨーグルトを食べることで期待できる効果について、具体的に見ていきましょう。
 

便秘の解消と予防

乳酸菌はブドウ糖や乳糖を分解して乳酸を生み出します。
乳酸は大腸の働きを活発化しますので、排便が促され便秘になりにくくなります。
 

免疫力の向上

腸内で善玉菌が増えると、免疫活性物質であるサイトカインの分泌が促され免疫力が高まります。
 

肌トラブルの解消

腸内で悪玉菌が増えると、食べものが腐敗して有害物質が発生し、それが腸で吸収されて全身に運ばれてしまいます。
この毒素は、肌荒れやニキビの原因と言われています。
ヨーグルトを摂取して乳酸菌などの善玉菌を増やすと、こうした肌トラブルの予防や改善に役立ちます。
 
また、ビタミンB群には新陳代謝を活発にする効果があります。
肌細胞が順調に作られて肌のターンオーバーが促進され、美肌につながります。
 

生活習慣病の予防

乳酸菌は、悪玉コレステロールの増加を抑えるのを助けると期待されています。
 

骨粗鬆症予防

ヨーグルトの中に含まれるカルシウムは、骨を形成する栄養素となります。
 
 

ヨーグルトの選び方

 
健康に寄与する成分がたくさん含まれているヨーグルト。
 
多くの製品の中から、どのような基準で選べばよいのでしょうか。
 

オリゴ糖で効果アップ

オリゴ糖は、大腸内にいる善玉菌のエサとなり、腸内環境改善に役立つ食物「プレバイオティクス」の代表格です。
オリゴ糖入りの製品もありますが、自分で良質なオリゴ糖を加えてもよいでしょう。
 

普段使いはプレーンタイプ

ヨーグルトには「砂糖」や「果糖ぶどう糖液糖」の入っている製品も多くあります。
いくらヨーグルトが健康によいとはいえ、こうした糖分も一緒に摂取し続けていると、血糖値の上昇や肥満のリスクを招きかねません。
普段食べるのはプレーンタイプにして、甘いヨーグルトはときどきにしましょう。
 

自分に合った菌種を探り当てる

ヨーグルトには必ず乳酸菌が入っていますが、ビフィズス菌が加えられている製品もあります。
また、乳酸菌も種類によって効能もさまざまで、人それぞれ腸内フローラと相性のよい菌は違います。
 
どれが自分に合っているかを知るために、最低1~2週間ほど、毎日同じヨーグルトを食べてみます。
量は、少なくとも一日100~150g程度です。
その結果、便通や肌の調子、アレルギー症状などに良い兆候が感じられたら、そのヨーグルトは自分の身体に合っていると言えます。
 
何も改善が見られなかったり、逆に悪化したりした場合は、別の種類をまた1~2週間試してみましょう。
 

「生きたまま腸に届く」という要素は必ずしも必要ではない

胃酸に弱い乳酸菌は、90%程度が胃で死んでしまうと言われています。
しかし、仮に死菌になっても、その分泌液などがもともと腸内にいる善玉菌のエサとなったり免疫細胞を活性化したりします。
ですから、生きたまま腸内に届くことよりも、効果が実感できているかどうかが重要です。
 
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【健康(その他)】新着記事

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

かかりつけ薬局とは違う『健康サポート薬局』 知らなきゃもったいない!!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 近年、薬や薬局にまつわる制度が大きく変化しています。 2016年4月からスタートした「かかりつけ薬剤師制度」では、“患者のための薬局”...

2019/07/26 18:30掲載

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

『苦くてまずい』はもう古い?実は栄養満点の気になる野菜『ケール』とは

執筆:磯野 梨江(管理栄養士) 医療監修:株式会社とらうべ ケールと聞いて青汁を連想される方も多いのではないでしょうか? なんとなく苦くて不味いイメージが強いですが、ケールには現代人に不足しがちな栄...

2019/07/23 18:30掲載

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

フルーツはいつ食べる? 『朝は金、昼は銀、夜は銅』ってどういうこと?

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ フルーツは健康や美容によい栄養素を摂取できる食品として、私たちの食生活に浸透しています。 ...

2019/07/12 18:30掲載

お口の中の細菌は万病のもと 『口腔内フローラ』の重要性を説く!

お口の中の細菌は万病のもと 『口腔内フローラ』の重要性を説く!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 腸内細菌が形成する「腸内フローラ」はすでによく知られるようになりましたが、お口の中の「口腔内フローラ」についてはいかがでしょうか? 「...

2019/07/02 18:30掲載

ワインのちびちび飲みは要注意!「酸」で歯が溶ける『酸蝕歯』

ワインのちびちび飲みは要注意!「酸」で歯が溶ける『酸蝕歯』

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 歯の病気といえば虫歯があまりにも有名ですが、『酸蝕歯(さんしょくし)』という病気をご存知でしょう...

2019/06/28 18:30掲載

憂うつな梅雨は、 ココロとカラダをほぐして前向きに!

憂うつな梅雨は、 ココロとカラダをほぐして前向きに!

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 雨や曇の日が続いて洗濯物が乾かない、湿気が多くてヘアスタイルが決まらない、なんとなく気分もすっきりしない…そんな梅雨の季節。 ...

2019/06/11 18:30掲載