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脳を対象とする がんの放射線治療 「ガンマナイフ」
脳を対象とする特殊な放射線の一種であるガンマ線を1点に集中させて、ピンポイントで組織を攻撃する治療法です。脳の深い部分や重要な機能を担う部分に病気がある場合、大切な機能を温存して病変部だけを選択的に治療することができる画期的な治療の機械です。短期間の入院で、局所麻酔下に治療が可能であることから、小児から高齢まで、全身麻酔下での手術に危険が伴うような状態の場合でも、大きな痛みや苦痛を伴うことなく治療が可能です。
日本では1996年より健康保険適応になっています。副作用としては、照射した部分の周辺組織が浮腫や壊死をおこすことがありますが、内服や点滴で治療可能です。通常の放射線治療に伴う脱毛はありません。
頭蓋内・体幹部腫瘍に有効な がんの放射線治療 「サイバーナイフ」
X線透視システムによる精密な位置補正を行うために、苦痛を伴う固定具を必要としません。フレーム固定を必要としないため、分割照射を行うことも可能です。放射線を数回に分割して照射することにより、正常臓器の副作用を軽減するため、ガンマナイフでは治療しにくいとされている大きめの腫瘍に対しても治療を行うことができます。
また頭蓋内だけでなく体幹部腫瘍にも治療適応があります。ガンマナイフに比べて若干費用は高めですが、高額医療適応になり、負担額は同じです。副作用としては、照射した部位のやけど、頭部ならば脱毛、吐き気、味覚異常、嗅覚異常、頭痛、体力の減退、食欲不振などがあります。
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