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ペットの治療体験記 :3か月のリハビリを共に乗り越える
幸い手術は成功。立ち上がれなかったショコラは次第に元気を取り戻していきました。最初は四つん這いで脚を動かすところから始まり、徐々に支え立ちができるようになり、家の中を歩く、屋外で短い距離の散歩と、順を追ってリハビリを続けます。文字通りの二人三脚。仕事との両立は大変でしたが、元気になっていくショコラの姿を見るのは幸せだったといいます。
手術から1年数か月後の2015年7月、残念ながらショコラは亡くなります。しかし、苦しみながらの死ではありませんでした。「つらそうな姿を見るのが悲しかった。短い時間でしたが元気な、もとのショコラに戻りました。手術と入院、リハビリの日々を通じて絆は深まり、また、愛犬と穏やかな日々を過ごすことができました。手術をお願いしたことに後悔はありません」と中島さん。
しかし、検査と手術、その他の費用を合わせると経済的な負担は相当なものです。「医療費が高いから、手術を受けさせられない」としても、誰もそれを責めることはできません。ペットの突然の病気に慌てないためには、気軽に相談できるかかりつけの獣医さんを見つけておくとよいでしょう。また、全額自己負担となるペットの治療費は動物病院によってまちまちです。手術や入院でどれくらいかかるのかを調べ、必要に応じてペット保険などのサポート体制を整えておくことも大切です。
監修:石川正太郎(いしかわ・しょうたろう)
ペットの予防クリニック代表、獣医師
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