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11月17日は「肺がん撲滅デー」です。もともとアメリカでは毎年11月の第3週を「たばこ警告週間」としており、2000年の国際肺癌学会の際に、あらためて11月17日を肺がんの啓発活動を行う日として定めたそうです。肺がんは、喫煙者の罹患率が高いがんとして知られています。「肺がん撲滅デー」をきっかけに、喫煙習慣のこと、肺がんリスクのことについて考えてみたいと思います。
肺がんと喫煙の関係
肺がんは肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因によってがん化したものをいいます。肺がんは進行するにつれて周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れにのって広がっていきます。肺がんは喫煙者に多くみられますが、たばこを吸わない人でも発症することがあります。周囲に流れるたばこの煙を吸う受動喫煙により発症リスクが高まることもわかっています。
欧米では、喫煙者の肺がんリスクは、非喫煙者の20倍以上とされていますが、2008年の日本人を対象とした研究では、喫煙者の肺がんリスクは男性で4.8倍、女性で3.9倍という結果が出ています。いずれにしても、肺がんは喫煙習慣の有無と密接に結びついています。
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