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働き盛りほど受診を中断
糖尿病の治療中断の実態を調べるために、厚生労働省の研究班が行った調査では、医療機関で糖尿病の治療を受けている40歳以上の患者のうち、1年間で約1割が通院を中断しているといいます。その数はざっと51万人。一度放置した治療を再び再開するのは気がひけることもあるでしょう。放置したまま何らかの合併症が出て初めて、事の重大さを知り、受診を再開するケースが多いのです。こうした傾向は若い世代ほど多いので、30代以下を含めれば、相当数放置患者はいると考えられています。
生活習慣を変える難しさも、重症化の要因
その背景にあるのは、糖尿病の自覚症状の乏しさと、生活習慣を変えることの難しさがあると言えるでしょう。現代の医療では糖尿病を根本的に治すことは出来ないため、治療の目標は血糖値があがらないようにコントロールし、合併症を予防することに集約されます。ところが、症状がないということは改善の実感もないということであり、いつ終わるともしれない治療に目標をもって取り組み続けるのが難しいのです。
しかし「後悔先に立たず」。今現在、糖尿病治療に向き合っている人も、まだ問題ないと思ってる人も、糖尿病の本当の怖さを、早い段階から知っておくことが大切です。
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