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前編では、調査会社が集めたアンケート結果を基に、北斗晶さんの乳がん報道が女性たちに与えた影響について考察しました。後編では、特に若い世代の反響が大きかった理由について考えていきたいと思います。
北斗さんの報道後に乳がんの相談件数が増加
ここでは、助産師が電話相談にあたっている株式会社とらうべの「女性のカラダ相談室」に寄せられた相談件数や相談内容の分析結果も参考にしつつ、どのような変化があったかを見ていきましょう。
今回の調査では、北斗晶さんががんであることを公表した9月23日を基準に、前後各30日間(前:8月10日~9月22日の営業日、後:9月23日~11月6日の営業日)の電話相談の件数や年代ごとの割合を比較しました。
まずは、相談件数を見ていきましょう。公表前30日間の全体の相談件数は15件、公表後30日間の総相談件数は37件でした。その中で、乳がんに関する相談件数は、公表前が10件だったのに対し、公表後は28件と、18件増加しています。
次に、乳がんに関する関心がどの年代で増加したのか、北斗さんの発表前→発表後で、年代別の割合がどう変化したかを比較してみましょう。
20代:1件 → 5件
30代:2件 → 9件
40代:2件 → 7件
50代以上:2件 → 2件
その他:3件 → 5件
合計:10件 → 28件
問い合わせ件数は20〜40代すべてで増加しており、特に20代と30代では件数が大きく増加しているのがわかります。この結果からも、北斗さんのがん公表によって、若い世代の意識に大きな変化があったことが推測されます。
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