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疾患に関わるもの
爪が反る
反っている爪を匙状爪、あるいはスプーン爪などと呼びます。
これは鉄欠乏貧血によって起こるものです。また、アルカリ性の薬物を使う機会のある場合や、手先に圧迫のかかるような職業の場合にも起こります。
赤ちゃんの爪が反っていることがありますが、これは特に問題ありません。赤ちゃんの爪は薄いため、反ってしまうことは珍しくないのです。
大人のスプーン状爪で、貧血傾向のある方は、医師に相談しましょう。食生活の改善が必要です。貧血改善のために食べ物をしっかりとることで、爪も治っていきます。
巻き爪・陥入爪
爪の両端が皮膚に食い込んでしまうのが巻き爪ですが、周囲が赤く腫れて血が出てきた状態になったものを陥入爪と呼びます。ひどくなると、爪の横に肉芽がでて、靴も履けなくなり、痛くて歩けなくなります。足の親指に多く見られます。
原因には、特に先の細いものなど、足にあっていない靴を長時間履くことや、深爪、長時間の立ち仕事、足の指に負担がかかり過ぎている、などがあります。
最近、ネイルのおしゃれが広がっていますね。ネイルをしていない自分の爪の状態を見る機会が減っているようです。
爪をみていると健康状態がわかります。たまには注意してみて、自分の普段の生活を見直すバロメーターにしてもいいかもしれません。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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