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表面化しにくい隠れ下肢静脈瘤
静脈は、皮膚に近いところにある表在静脈と、筋肉の奥のほうにある深部静脈とに大別されます。さらに表在静脈と深部静脈をつなぐ交通枝があります。表在静脈に生じる下肢静脈瘤は皮膚に症状が現れやすく、比較的発見しやすいという特徴があります。
そのため一般的に、下肢静脈瘤と気づかれるのはこちらのほうです。
一方、外見的な血管の隆起症状(デコボコ)が目立っていないのに、深部静脈や細い表在静脈、交通枝などの機能低下により下肢静脈瘤と同様の症状が見られるものがあります。
長江医師はこれを「隠れ下肢静脈瘤」と定義しました。脚が重い、身体がだるいといった症状がありますが、原因がわからず悩んでいる人も多いようです。
隠れ下肢静脈瘤の可能性
ピップ株式会社は、都庁前血管外科・循環器内科の長江恒幸院長と共同で、この「隠れ下肢静脈瘤」に関する調査を実施しました。
日常的に脚のむくみを感じている20〜40代女性1万2848人を対象にアンケート調査を行ったところ、そのうち15.2%が隠れ下肢静脈瘤の疑いがあったといいます。
自分が隠れ下肢静脈瘤もしれないと思ったら、下記の4項目をチェックしてみてください。これら4つの症状のうち2つ以上に当てはまる場合は、隠れ下肢静脈瘤の可能性があります。
□脚のむくみに左右差がある
□ヒザ下から足首までの皮膚、特にくるぶし周辺が黒ずんでいる
□脚にしつこいかゆみがある、または湿疹ができることがある(水虫は除く)
□脚がつることがある
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