(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
「収益事業」とはどんなもの?
実質的に「収益事業」に該当するかどうかは、以下の3つから考えられています。
1.金銭の移転が対価と言えるか
2.当該事業が宗教法人以外の法人の一般的に行う事業と競合するか
3.社会通念に照らして総合的に判断
例えば、「ペット葬祭業は「収益事業」である」とした最高裁判決(平成20年9月12日)では、料金表によって金額が定まること(1の観点)と、他の法人が行う業務と競合すること(2の観点)を主な理由に挙げています。
お守りや線香の販売の例
身近な例を検討してみますと、お守りの販売は「収益事業」に当たらない一方、線香の販売は「収益事業」に当たるとされています。
お守りも線香も、料金が定額であることは共通です(1の観点)。
違いは、競合可能性(2の観点)にあります。
つまり、お守りは性質上、一般の業者が販売しない物品であり、線香は一般の業者も販売する物品であるということなのです。
スポンサーリンク