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非正規雇用者の待遇改善が課題
また、以前(2015年4月)に東京など国内30都市で、ファストフード店で働く若者らが賃金アップを求めるデモをおこないましたが、このデモで要求されていた待遇は「時給1500円」です。
この金額は、現在の780円という最低賃金からするとすいぶん高額に見えるかもしれませんが、必死で働いても生活がラクにならないワーキングプアや、低賃金で過酷な労働を強いられるブラックバイトなどの問題を考えると、「健康で文化的な最低限度の暮らし」をするためには、決してそれほど極端な要求ではないのかもしれません。
また、上記のような賃金に関することだけではなく、パート・アルバイト・派遣といった非正規雇用の労働者が増加しつづけている現在の日本においては、福利厚生などの面における正社員との格差の解消も、「働く人の暮らしを守る」ためには大きな課題といえるでしょう。
・参考資料
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/saiteichingin02/dl/04.pdf
(改正最低賃金法について 厚生労働省)
・参考ニュース
http://www.cnn.co.jp/business/35064591.html
(最低賃金の国際調査 CNN)
<執筆者プロフィール>
井澤佑治(いざわ・ゆうじ)
コラムニスト、舞踏家/ダンサー。通販メーカーのコピーライターとして、健康食品などの広告を数多く手がけたのちに、ダンサーとして独立。国内外で公演やワークショップ活動を展開しつつ、身体操作や食事療法などさまざまな心身の健康法を探究する。現在はダンスを切り口に、高齢者への体操指導、障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などにも携わっている。
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