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子宮頸部異形成の治療
子宮頸部異形成は、まだがんではありませんが、高度異形成の場合は、上皮内がん(もっとも早期=0期の子宮頸がん)の発症が混在しているケースがあるため、進行してしまわないための予防治療や病理診断のために、現在では多くの場合、手術を行います。
軽度の場合は、自然治癒する場合も多いため、経過観察のため2〜3か月に一度細胞診・コルポスポープを用いた内診・組織診などを行いながら様子をみます。中等度の場合も、同様の検査を経て経過観察、もしくは状態次第で治療方針を決めます。
手術を行う場合
手術には状態によって以下のようなものが選択されます。いずれも、がんに進行していなければ、子宮や卵巣は温存しますので、術後も妊娠は可能です。
レーザー
コルポスポープを入れて拡大鏡で病変を確認しながら、レーザー光線で焼いて蒸散します。開腹しないので、手術時間も数十分で終わり、日帰りで受けることが可能です。
メスによる円錐切除術
こちらも開腹せずに、子宮頸部の病変部分を円錐状に切除する方法です。高度異形成のほか、初期のがんで子宮の温存を希望する場合に行います。状態や手術内容によって、日帰り〜1週間程度の入院で受けることが可能です。
LEEP法(高周波円錐切除術)
ループ型の高周波電気メスによって、病変領域を取り去る方法です。こちらも開腹せずに、詳しい組織検査と治療とを兼ねて、より広い範囲の組織を切除・採取することが可能です。切除術に比べて予後がよいといわれています。
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